2016年6月22日 カメラ
ベルボン 多機能ポッド Pole Pod II
手軽に持ち出せる三脚が欲しいなぁ、と思っていたのですがあまり良いものがありません。手振れを防ぐだけなら一脚でもいいかなぁ、とも思っていました。
日頃からAmazonや価格.comを徘徊していたら、面白いものを見つけました。それは一脚にミニ三脚をドッキングした自立できる一脚でした。
足元がミニ三脚なので不安定ですが一応自立でき、あるときはミニ三脚として、あるときは一脚としても使えます。一粒で三度おいしい便利モノです。
狭い自分の部屋で物撮りをするときも、億劫がらず気軽にセッティングできそうです。
最初に見つけたのは、Amazon限定版SLIK モノポッドスタンド。それからSLIKのスタンドポッドシリーズとベルボンのPole Podシリーズ。
それぞれ一長一短があるのですが、値段的なものも含め最終的にベルボンの「Pole Pod EX」に決めてしばらくウォッチしていました。
で、結局最終的に手に入れたのは、ベルボンの「Pole Pod II」。
この「Pole Pod II」は、まだ販売されてはいますが、すでに後継機種の「Pole Pod III」に置き換わった旧製品。しかし、違いは雲台回りだけで基本仕様は同じ。
旧製品だけあって中古も出回っており、タイミングよくヤフオクでお値打ち価格の出物があったので飛びついてしまいました。
届いたブツは結構迫力のある長さ。袋に入った状態で実測全長約700mm。
袋も中身もアクセサリーもあまり使った形跡もなく、ほぼ新品状態。新品の定価の1/3、市価半額程度で買えたので良い買い物ができました。
多分新品と不足はないと思いますが、中身は写真左から本体と使いこなしテクニック、取扱説明書、ハンドストラップ、石突き、カメラ用の短いネジ、ネジ回しプレート。
本体はミニ三脚と自由雲台、ポール部分の3つに分離します。自由雲台はミニ三脚にそのままねじ込み可能。
ミニ三脚の脚は1段だけ伸縮できます。伸縮は脚をひねるだけ。鍵が開いた図の方向へ回すと緩み、鍵が掛かった図の方へ回すとロックします。
ミニ三脚の脚は脚を閉じた状態から三段階に開くことができます。
脚の根元のレバーを横へずらすとロックが外れ、脚を開いていきます。閉じるときはレバー操作なしでそのまま脚を閉じればよい。
写真左下のレバーはエレベーターのストッパー。手動で17mmだけ上昇します。
1/4ネジなので直接カメラを取り付けることもできますが、ネジがかなり長く、三脚ネジ穴が相当深くないと、そのままではほとんど無理だと思います。やっぱり自由雲台を載せるべし。
開脚1段目。雲台取り付け面まで高さ実測約205mm。
開脚2段目。雲台取り付け面まで高さ実測約165mm。
開脚3段目。雲台取り付け面まで高さ実測約80mm。
ポールを自立した状態で立てるには、この状態にするのが一番安定します。
自由雲台は「QHD-33Q」。クイックシューは「QB-3」。
以前購入した「QRA-3」とクイックシューが共通なので、自分的に汎用性が増しました。
ポールの伸縮はクイックレバーで固定。伸縮操作がラクです。
ポールを伸ばしていない状態。雲台上面までの高さは実測約627mm。
ポールを4段すべて伸ばした状態。雲台上面までの高さは実測約1672mm。ポールを揺するとかなりフラフラ揺れます。風が強ければ多分イチコロ。
「Pole Pod EX」をやめて「Pole Pod II」にしたのは、「EX」は三脚部にプラスチック部品が多く、「II」に比べ剛性に不安があったこと。
そして、三脚の脚の形状と素材的に、「II」は三脚の石突きを自分の足で踏んで揺れや転倒対策ができると思ったこと。「EX」ではこんな芸当は無理です。
重量的には重くなります。三脚の機能的には重い方が良いし、運搬時は軽い方が良い。悩ましい問題ではありますが、自分は剛性と脚の使い勝手を選びました。
「Pole Pod II」を一脚として使う場合は、ポールの自由雲台が付いていた側のネジを外し、代わりに付属の石突きをねじ込みます。
逆のミニ三脚にねじ込んでいた側のポール先端には、外したネジをこちら側にねじ込み自由雲台を付けます。それか、カメラ用の短いネジをねじ込んで、直接カメラを付けます。
一脚で使うときはミニ三脚と連結していたのとは逆さに、太い方のスポンジグリップ部を上にして使うことになります。必要に応じて先端部のリングに付属のハンドストラップを装着します。
この辺の仕組みはSLIKの「スタンドポッド7」の対応の方がずっとスマートです。なんでこんなに面倒くさい方式を採用したのだろうか?これだけが唯一の残念賞です。
最後にまとめ。
自立型一脚のメリットは、
・狭い場所でも最小限の専有面積で設置できます。
・設置の手間が三脚に比べ少ない。
・三脚に比べ重量が軽く、運搬がラク。
・意外と背の高い製品があり、人垣の後ろからでも撮影できます。
逆にデメリットは、
・接触で簡単に倒れる。風が強い屋外ではカメラから手が離せません。
「Pole Pod II」のように製品によってはミニ三脚と一脚が一度に手に入るメリットもありますから、2台目のサブとしては賢い選択なのではないかなと思います。