「第2回 伊豆E-BIKEフェスティバル」に行ってきた

11月3日(土)に伊豆にある道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」で開催された「第2回 伊豆E-BIKEフェスティバル」に行ってきました。

この試乗会の目玉企画「場外試乗サイクリング」に申し込んで、3コース午前・午後、定員各5名という狭き門に滑り込め、前から楽しみにしていたのです。
ところが先日名古屋へ行った折、すっかり治ったはずの風邪をひきなおしてしまったのです。医者や薬剤師から前の風邪を引きずっていると思われ「まだ治らないの?」と言われる始末。

当日までに治りきらず、咳が残っていたりしたので体調が完全に戻っていなかったのですが、午前の部の出発時刻にはかなり早起きする必要があったので午後の出発コースを選んでいたのは、ちょっとラクができたのかなと思います。

181103-01

掛川からは8時11分発の熱海行き普通列車で三島に10時7分着。

181103-02

三島駅から伊豆ゲートウェイ函南へ直通で行ける交通機関はないので、一番近くで下車できる東海バスオレンジシャトルの大平車庫行きに乗車。

181103-03

御園バス停で下車して西へ向かうと川筋に出て、はるか向こうに見覚えのある立体物を発見。
これはかねふくのめんたいパークの立体看板です。伊豆ゲートウェイ函南はめんたいパークの前にあります。

181103-04

川の提を回り込むように進むと、駐車場の先からデッキを渡って伊豆ゲートウェイ函南の2階に行くことができます。

181103-05

伊豆ゲートウェイ函南の正面玄関です。

181103-06

正面玄関から中に入ると広場を囲むように物産や飲食店が並んでいます。

181103-07

入口近くにはレンタサイクルのショップもありました。

181103-08

駐車場にはサイクルラックも完備。サイクリングにも力を入れているようです。

181103-09

「第2回 伊豆E-BIKEフェスティバル」は正面玄関の道路を挟んだ向かい側にある駐車場全体を使って行われていました。

181103-10

あまり告知が行き届いていないのか来場者はまばらです。しかし、お陰で試乗は心ゆくまで何周でも走ることができました。

受付で簡単なアンケートを書くと青いリストバンドを巻いてくれて、これがあるとメーカーブースで自転車を借りて試乗ができます。

181103-11

展示は基本的にマウンテンバイクが多く、次に小径車。e-bikeは時速24kmでアシストが切れてしまうため、スピードを出さずトルクが必要なマウンテンバイクが特性的に合っているみたいです。

その次に多いのがクロスバイクで、ロードバイクは2車種しかありません。クロスバイクはやはり普段自転車に乗らない人の街乗り需要狙いなんだと思います。

僕的には航続距離が大きく伸びた電動アシストロードバイクが、高齢者がサイクリングをいつまでも続けることができるアイテムになり得ると思うのですが。

181103-12

出展社は、ベネリ、BESV(ベスビー)、DAVOS、ミヤタサイクル、メリダ、水谷自転車、Tern、ヤマハ発動機、深谷産業など。

181103-13

軽食や農産物を売るテントも出ていました。

181103-14

さて、ここに来た最大の目的はロードバイクタイプの「BESV JR1」を見て触って試乗すること。
手前の自転車がJR1で、その後ろはクロスバイクタイプのJF1、奥は小径車タイプのPS1。

181103-15

JR1のハンドル回り。STIレバーの下、両サイドに電動アシストのモード切替スイッチあり、右側がモードアップ、左側がモードダウンが割り当てられています。
慣れが必要ですが、ハンドルから手を離さずモードチェンジできるのは安全で便利です。

ケーブル類はすべてフレーム内を通っているので、車体の見た目はスッキリしています。

181103-16

電源スイッチはトップフレーム上にあります。長押しで電源ON。スイッチの回りが明るく輝き、連動してメーターが起動します。電源OFFは、同様に長押しします。

電源投入時はアシストが切れた状態になり、メーターは黒色表示になります。

181103-17

エコモードでメーターは青。
メーターはRange表示状態。現在のバッテリー残量でアシスト可能な距離を表示しています。

181103-18

スマートモードで紫。

181103-19

パワーモードでは赤色になります。

メーターはサイドボタンを押すごとに、最高速度やケイデンス、走行距離などを画面を切り換えて表示します。また、走行速度表示以外の画面では下段に走行速度を表示します。

181103-20

特徴的な後輪駆動アシスト。
後ろドライブである分、リアエンド幅は通常より若干広くなっています。

181103-21

スプロケットは11速です。

181103-22

前後輪油圧ディスクブレーキ。

ホイールの脱着は、前輪はスルーアクスルですが、後輪はナット止め。スパナやレンチが必要ですが、付属していないそうです。

181103-23

後輪を外すにはモーター配線のケーブルを固定しているタイラップを切る必要があります。
出先での作業性や切った後のことを考えると、タイラップ以外の工夫が必要です。

181103-24

バッテリーが小さいため電動アシスト自転車とわからないようなデザインに仕上がっているのもJR1の魅力だとます。

バッテリー容量が他車製品に比べ半分程度で、それでバッテリーが小さくできるのですが、容量が小さくても他車同様の航続距離を示しています。後輪ドライブのお陰なのでしょうか?

181103-25

コンポはシマノ105とカタログに謳っていますが、クランクやチェーンリングは105じゃないと思うのですが、何でしょう?あと、クランク長は170mmでした。

写真には写っていませんが、JR1のシートクランプはワンタッチレバー式でした。これは乗っている間にズレやすいので是非換えたい。

181103-26

もうひとつ試乗会で確かめたかったのは、自転車の重量について。うちの室内保管用の自作サイクルスタンドは縦型です。前輪が持ち上げられないと片づけられません。

各社一通り持ち上げてみましたが、僕の力で持ち上がったのはJR1とJF1だけでした。JR1はサイクルスタンドにもサドルを掛けることができました。
JR1は後輪ドライブのため、後ろに重心があるため、前輪を持ち上げやすく立たせやすいのもあるようです。
他社のバイクにはどれもサイドスタンドが車体に付けられていたのが印象的でした。

片付けるときにバッテリーを外せば3kg近く軽くなると、よそのブースの方が言っていました。なるほどと思いましたが、普段車体を持ち上げることで向きを変えたり、ギアを変えたり、階段を昇降したりしているので、その辺の利便性はスポイルすることになります。

改めて重量って大事だなと思わされました。

181103-27

こちらはヤマハのロードバイクタイプのYPJ-ER。白いのがクロスバイクタイプのYPJ-EC。

181103-28

YPJ-ERのハンドル回り。モードチェンジボタンがヘンなところに設置されているため、ハンドルから手を離さないといけません。リラックスポジションからなら指が届くでしょうか?

181103-29

YPJ-ECのハンドル回り。こちらはハンドル上にモードチェンジボタンがあるので操作しやすい。だけどメーターがヘンな位置にあるので変えたい。

181103-30

ミヤタのクロスバイクタイプのCRISEです。
シマノSTEPS E8080搭載車。税別269.000円はお値打ちかも。

181103-31

こちらは水谷自転車から出ているクロスバイクタイプのseraph(セラフ)。
シマノSTEPS E8080を搭載し、フロントフォークにカーボンを採用するなど軽量化をしているけど、とにかく他社に抜きんでて税別380,000円と高額なのが玉にきず。

上記に掲載した車種を一通り午前中に場内試乗を行いました。
試乗コースは会場の駐車場の一画を仕切ったオーバルコースで、直線50mもないような距離です。

エコモードでは車種によってアシストを実感できるもの、実感できないものもありはっきりいってよくわかりません。
パワーモードでは2こぎくらいで20km/hオーバーに達するくらいでしたが、コースが短いためすぐにブレーキング。大まかな感じではシマノE-8080搭載車は若干のパワーを感じました。

また、狭い試乗コースではギアが何処に入っていてもスムーズに発進できてしまい、ギア選択の余地がないほど。いろいろ性能を確かめるにはもう少し長いコースや起伏が必要に感じます。

クロスバイクタイプでは、クランクドライブのものは乗りにくさを感じませんでしたが、BESV JF1は乗り始めフロントがふらつき乗りにくさを感じました。重心が後ろにある後輪ドライブのせいかも知れません。
同じ後輪ドライブでドロップハンドルのJR1が乗りにくさを感じなかったのは、乗車ポジションの違いなのかも。

181103-32

場外試乗サイクリングの受付は13時からで、気付けば正午をかなり回っていて慌てて昼食を済ませました。

試乗できる自転車は受付を済ませ、赤いリストバンドを着けて貰ってから、各メーカーブースで試乗車の貸し出し交渉をします。車種ごとの試乗車は潤沢ではなく、希望者が多ければ早い者勝ちになり、交渉が遅れると試乗したい自転車がなくなります。
幸い受付には2番目に並ぶことができ、午前中にBESVのブースで事前交渉をしていたJR1をお借りすることができました。

13時40分前参加者が集められ、簡単なブリーフィングの後ただちに出発。天気予報では午後から晴れのはずでしたが、結局一日中お日様を拝めない天候でした。

定員は5名でしたが、参加者は4名。それにガイド役のロード乗りが2名のパーティーです。
コースは主に川沿いの自転車道、一部一般道を通ります。往きは時速20km/hくらいで巡行。

181103-33

行き着いた先は道の駅伊豆のへそ。

181103-34

建物のひとつに連れて行かれました。

181103-35

そこは、メリダの取り扱い車種すべてを見ることができる「MERIDA X BASE」。

181103-36

入場は無料で、自転車のままズンズン進むとサイクルスタンドのある駐輪場に出ます。

181103-37

土足立ち入りOKですが、ビンディングシューズの人は履き替え用のスリッパが用意されています。

181103-38

入口を抜けドンドン進むと、そこは温室。

181103-39

曲がりくねった通路の途中に自転車施設を気付かせてくれるようなパネル展示などがあります。

181103-40

そして最後にドドーンと「MERIDA」のロゴマークが我々を迎えてくれます。

181103-41

中は天井の高いホールになっていて、大量の自転車が展示されていました。

181103-42

1,300,000円の「REACTO TEAM-E」や「SCULTURA TEAM-E」もあり、「REACTO TEAM-E」は重量7kg、「SCULTURA TEAM-E」は6.4kg。
またぎはしませんでしたが持ち上げさせてもらい、どちらも羽根のような軽さに感動しました。

この場所を折り返し地点に、帰路は25kmオーバーのハイペース。普段の自分のペースではありませんが、電気パワーのお陰か、集団走行のせいなのか走りきることができました。

X BASEで長時間駐輪したため電動アシストの電源が切れ、再起動の方法がわからず試乗会会場まで問い合わせる一幕もありましたが、順調にサイクリングを終えることができました。

登坂路はなかったので坂道での性能は確認できませんでしたが、長い距離を走ることで途中でアシストを切って高速巡航を確かめたり、モードを切り換えて感触を確かめられたのは有意義でした。
JR1は乗りやすく、ますます欲しくなってしまいました。

出走前に係員に自転車から離れることはないか尋ねたら、「ないので鍵の貸し出しはありません」と言われましたが、実際はX BASEで30分以上駐輪場に置きっ放しで、一般客の入場もあるのでちょっと心配でした。
それとボトルケージが付いていなかったので、走行中やちょっとの停車時に水分補給がやりにくかったのも辛いものでした。

181103-43

16時前には使用会場に戻り、自転車を返却。多目的トイレで汗をかいた上半身だけ着替え、とっとと帰り支度をするのでありました。
伊豆ゲートウェイ函南を離れる頃には、やっと青空が少し見えていました。

場外試乗サイクリングにはV650を持参し、ポケットに忍ばせて計測してきました。

迷走距離:20.43km Av:20.22km/h

2件コメントがあります

コメント

  • JR1試乗できて良かったですね。ただ上り坂が無かったのは残念でした。平地ならアシストオフでも問題無く乗れたと思います。シートクランプはボルト式です。試乗車なのでワンタッチ式に変えてあったのではないですか?
    各社からe-bikeが発売されるようになり選択肢が増えたのでお気に入りの一台を見つけてください。

    2018年11月5日 08:13 PM:おとし

  • > おとしさん

    シートクランプはボルト式ですか。それなら安心です。
    今のところ第1候補はJR1です。乗りやすかったですし、それに他の機種は簡単に持ち上げることができなかったので、無理すると爆弾の腰痛が発症確実です。
    4日の浜名湖の試乗会は、3日強行したせいか体調が優れなかったので断念させていただきました。

    2018年11月5日 08:40 PM:なで王

コメントをどうぞ (Japanese text only)

すべての欄が入力必須です。メールアドレスは公開されません。
コメントはすぐに表示されません。管理者が確認してから表示されます。

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)