サドルバッグサポーター

僕が使っているサドルバッグとバッグサポーターを紹介します。
何故か持参する荷物が多いので、たっぷり入るモンベルのフロントバッグ#1130110をサドルバッグとして使っています。

このフロントバッグは3室に別れていて、両サイドの小物入れポケットにはチューブやボンベ、鍵、補給食。一番容量の大きな真ん中ポケットには、工具やライト、地図、そしてタオルとかウインドブレーカーとか、かさ張るものを入れています。とにかくいろいろ入るので重宝しています。

最初はやっぱりフロントバッグなのでハンドルに付けていました。でも、左右にズレたり、目の前でカチャカチャと音がしたり。
気になるのでサドルバッグにできないかと。で、そのままサドルにぶら下げると、ペダルをこぐときに太ももに触ったり、垂れてタイヤに接触したり。

その対策にVIVAバックサポーターを導入。ちょっと重量はあるし、カーボンのシートポストだと使えないんだけど、うちのはアルミだから問題なし。価格がリーズナブルだし、他の解決策はないしで。

ポッキリ折れたVIVAバックサポーター

ところが先日の浜名湖で、走行中に丸棒が鉄板に溶接してある辺りでポッキリ折れてしまいました。
構造的に折れた場所を中心に上下に振られそうなので、たぶん金属疲労だと思います。でも3500kmぐらいしか使ってないし、バッグと中身の重さも耐荷重内だったんだけど。

他のサドルバッグに換えるか別のバッグサポーターにするか検討しましたが、金額的とか構造的とか、帯に短したすきに長し。
そんな時、ミノウラのサドル取り付け型ツインボトルホルダーSBH-300を発見。
サドルレール上(サドル後方)にボトルケージを2つ追加するためのホルダなのですが、これがバッグサポーターに使えそうな気がしました。

寸法図

実際にものを買ってきて構想1週間。ツインボトルホルダーを製品本来と逆さ向きにサドルに取り付け、上図のようなバッグサポーターを自作し、連結することにしました。
バッグサポーターの後部にはキャットアイのテールランプTL-LD610-Rを取り付けできるようにしました。

用意したものは、
・ミノウラ・サドル取り付け型ツインボトルホルダーSBH-300:1個
・アルミ丸棒(6mm径×長さ900mm):1本
・電線ケーブル固定用ナイロンクランプ(最大結束径Φ6.1mm):6個
・ゴム板(0.5mm厚くらい):少々
・L字型アルミアングル(穴がすでに開いているもの):1個
・同上取付用ボルト&ナット&座金:2セット
・キャットアイ・リアラックマウント#534-2250:1個
・同上取付用ボルト&ナット&座金:2セット
・養生テープ:少々
・ホームバイス:1台
・鉄パイプ(10mm径×長さ910mm):1本
・ペンチとか

バッグサポーターはステンレス丸棒の方が良いのかも知れませんが、非力な僕には曲げられそうもないので、アルミにしました。
それでも直径が6mmだし、短い寸法で曲げたりするので、生身の手と腕だけでは無理そう。それで、ホームバイスの一番安いやつと、アルミ丸棒が入る内径の鉄のパイプを調達。

まず、アルミ丸棒をバイスでつかみますから、表面が傷つかないように養生テープでグルグル巻き。実際はペンチ使って曲げを修正するうちに傷だらけになってしまいました。orz

丸棒の曲げたい位置あたりをバイスでつかみ、丸棒に鉄パイプをかぶせ、テコの理論で「えいやっ!」。なかなかうまくいかん。予定の所とかなりズレたところで曲がってしまいました。
それに、どのコーナーから曲げ始めるか事前に計画しておかないと、鉄パイプを入れる余地がなくなります。

曲げるたびにどんどん捻れ変形していきます。左右対称に、しかもバッグサポーターが出来上がったときに平らになっているのは不可能に近いと思えました。

曲げ加工したバッグサポーター

本当を言うと、寸法図は予想図みたいなもんです。写真で見ての通り、設計図とかなり違うものなってしまいました。orz
それでも寸法図の赤字寸法はできるだけ正確にしたい部分。あまり誤差が大きいとツインボトルホルダーやアングルと連結できなくなります。

※1の寸法は、実際に使用するL字型アルミアングルの穴ピッチに合わせること。
※2の寸法は、これより小さいとツインボトルホルダーが取り付けできなくなります。逆にあまりに大きいとサドルからバッグが離れてしまい、強度的に弱くなりそうです。

他の寸法は適当で。ただし、バッグは曲げた丸棒を、両サイドのファスナーの下に付いているベロ状のループの中へ後から通すので、寸法が小さいと通しにくいか、最悪バッグを取り付けできなくなります。現物合わせで確認しながら曲げていくが吉。
左右寸法がでかすぎると、バッグの横からバッグサポーターがはみ出したり、走行中にバッグが左右にズレまくります。

テールランプマウント

L字型アルミアングルには先にキャットアイ・リアラックマウント#534-2250を付けておきます。
リアラックマウントが取り付けできる穴が最初から開いているアングルがホームセンターで売っていました。左右の寸法も加工なし。

リアラックマウントは、電池交換ができるように、テールランプが付け外しできるように取り付け。当たり前な話ですが、取り付け方によってはリアラックマウントのテールランプ脱着レバーが動かなくなってしまうのです。

バッグを装着した状態

バッグにバッグサポーターを通したら、ツインボトルホルダーやアングルを取り付けます。
バッグサポーターとの連結には電線ケーブル固定用ナイロンクランプを使いました。クランプは金属製のものもありますが、試してないのでどちらが良いかわかりません。

最大結束径Φ6.1mmのクランプではバッグサポーターとの間にガタが出ます。丸棒とクランプの間にゴム板を小さく切ったものを挟んでネジ止めしました。

ツインボトルホルダーとの連結には、製品付属のネジで締め付け。ツインボトルホルダーはサドルに取り付けるとき、本来の取り付け状態と逆向きなので向きに注意。
アングルやリアラックマウントを取り付けるナットは、走行の振動で緩るみ、脱落したことがあったので、できればゆるみ止めナットが良い。

バッグはバッグサポーターに通したベロだけでは、ちぎれて飛んでいく心配があるので、バッグ付属のベルトでサポーターとサドルに縛り付けます。

サドルに取り付けた状態

写真はサドルに取り付けた状態。
サドルに取り付けるとき、サドルレールが傷つかないようにテープなので養生しておきます。それからメーカーの注意事項として、サドルレールを挟み込む板金具は焼き入れしたハガネ材だから、強く締め込みすぎると板金具が割れてしまう恐れがあるので、締め付けトルクに注意ということです。

僕のバッグサポーターは、曲げ直したりしているので、いきなりポキッと折れるかも知れない。今のところ1100kmくらい走りましたが、バッグサポーター自体には何も問題は出ていません。
バッグ付属のベルトがときどき緩んでくること、ツインボトルホルダーとの連結部のネジがバッグにあたって穴が開いてしまうのが気になるくらいです。

このページを参考にして作られる方は、自己責任でよろしく。いいなと思うとこだけ参考にしていただき、さらに良いものを作ってね。

2件コメントがあります

コメント

  • すばらしい

    試してみますy(^ー^)y

    2011年4月23日 09:27 AM:通りすがり

  • 参考にしていただけてうれしいです。

    ひとつ難点があるとすれば、左右への遊びがあるため
    バッグの取り付け位置がセンターからずれることぐらい。

    前任者VIVAバックサポーターと同じ3500kmくらいを使用しましたが
    強度的にもネジが緩むこともなく、全然問題なく使えています。

    2011年4月25日 09:26 AM:なで王

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