ワイヤレステレビドアホン・アイホン WL-11

日中、家の中に自分しかおらず、しかも離れみたいな場所に居るため、玄関に来た来訪者に気づかないことがたまにある。
チャイムの音が聞こえなかったり、声を掛けられても我が家に来たのか、隣の家に来たのか判別できないこともある。

前々からテレビドアホンにするか、大音量か複数の部屋で鳴らせるチャイムにするか検討していた。

現在販売されているテレビドアホンは既存のチャイムの配線を再利用し、親機と子機を簡単に付け替えるだけで利用できるものが多い。
我が家の場合玄関は引き戸なのだが、何故か呼出ボタンの子機が入口に使っている側と反対側に設置されている。チャイムが鳴る親機の方も壁の天井近くに電源直付けで付いていて、付近に電源供給するためのコンセントがない。

既存の配線を使わず、DIYで設置するならワイヤレスで取り付けできる製品が良いかも。
Amazonでは低価格な中華製品が多数販売されている。しかし、どの製品も国内で合法的にワイヤレス通信を行える技適認証を取っていないみたいだ。

長期の検討の結果、ついにアイホンの「ワイヤレステレビドアホン WL-11」を設置した。

アイホンは昔からあるインターホンの専業メーカーだ。iPhoneが国内で販売されたとき、アイホンの商標と似ていたため商標登録ができなかったそうだ。それで、ライセンス料を払って使用できるようになったという。
Appleのホームページにも下の方に小さな文字で「iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスにもとづき使用されています。」と書かれている。

ちゃんとしたワイヤレステレビドアホンならパナソニックかアイホンの2択。性能的にはあまり違いがなさそうだったので、値段の安いWL-11を選んだ。

パッケージの中身は写真左下から時計回りに、玄関子機、親機、取扱説明書(巻末に保証書)、親機の充電台、充電台の電源アダプター、親機の電池パック、設置用のネジ(親機用木ネジ2本、子機用木ネジ2本、子機用ネジ2本)。

写真は親機のディスプレイ部と玄関子機のレンズに青い保護フィルムがまだ貼られたままの状態。

玄関子機用の電池は別売で、単3電池が6本必要。容量2500mAh以上のニッケル水素電池が推奨されている。玄関モニター設定なしで1日3回使用で約2年の寿命があるようだ。普通のアルカリ電池でも使用できるが、寿命が短く、入れ替えが頻繁になる。

Amazonの安い2400mAhの電池を注文したが、あいにく品切れで入荷時期が不明だったためキャンセルし、推奨のパナソニック電池にした。

親機。

親機のサイズは、高さ150×幅57×奥行27mm。重量は電池パック込みで約140g。iPhone12よりひとまわりくらい小さい。

背面下部の電池ケースカバーを下にスライドさせて外す。

電池パックのコネクターを端子に挿入し、電池パックをセットする。

親機の待ち受け状態の画面。充電台から外しているときは画面は完全に消灯するが、充電台に載せているときは薄らと画面が点灯している。
消灯してても良いと思うのだが、余計な電気を消費しているようで気になる。

電池パックは充電されていないので、最初に親機の充電をする。

充電台はそのまま置いても、付属のネジで壁に引っ掛けることもできる

電源アダプターのコネクターを端子に差し込み、コードが外れないように引っ掛ける。

親機を充電台に載せた状態。

親機が充電中はディスプレイ上部のLEDが赤く点灯する。満充電で消灯。親機を充電台から外して使用していると、半日くらいで残量インジケータが1つ減る。電池の消耗が速い気がする。

玄関子機の背面。

注意ラベルが貼ってある場所が電池ケースのフタで、2ヵ所のネジを緩めてフタを外す。ネジは完全に抜かなくてもフタを外すことができた。

単3電池は写真のように極性を互い違いに挿入する。

中央のツマミはレンズの上下方向への角度調節レバー。左右に向かせることはできない。

側部のネジを緩めると玄関子機本体と取付台を分離できる。このネジも完全に抜かなくても分離することができた。

玄関子機の取付台を設置する場所に2ヵ所のネジで取り付ける。我が家の壁面はガリバリウム鋼板で、付属のネジの長さで全然足らなくて長いネジをホームセンターで買ってきた。

玄関子機の取り付け高さは、カメラレンズを中央にすると子機本体中心が1,450mmが推奨値。レンズ角度上向き19度いっぱいにすると高さが1,100mmに対応する。
我が家はレンズ前向き1,450mmの推奨値で取り付けた。

玄関機器本体を取付台に元通りに戻して完成。

しかし、玄関が引き戸のせいか、来訪者は入口前に立って横の壁に設置された子機のボタンを押すみたいで、顔が映らない。

製品紹介ページにはワイド画面にできると書かれているが、ワイド画面は呼出に応答して画面が表示しているときにF3ボタンを押してから親機を横にしたときだけ変えることができる。
なので、留守中にはワイド画面で録画できない。なので、留守中にはあんまり意味がない。

なので、オプションのカメラ角度調節台で玄関子機の取り付け角度を変えて、嫌でも映るようにしてやることにした。

オプションのカメラ角度調節台は左右角度15度と30度、上角度8度の3種類が用意されている。

15度と30度では値段が倍以上違うが、中途半端に角度を変えても映るような気がしなかったので30度のものを購入した。

製品は簡素な段ボール箱にカメラ角度調節台本体の他に、工事説明書、玄関子機取り付け用のネジが同梱されている。

角度30度だとこのくらいの傾斜が付いている。左右兼用なので、左向きしたければ上下を逆にして使用する。

表面にある2ヵ所のネジを緩めるとパカッとフタを開くことができる。

カメラ角度調節台を開いた状態で、最初に玄関子機の取付台を止めていたネジでカメラ角度調節台を取り付ける。

前回微妙に傾いていたので、今度は水平器を置いて取り付けることにした。

フタを閉めてネジを締める。

付属のネジで玄関子機の取付台を取り付ける。この時にも水平を置いた。

何故か付属のネジではカメラ角度調節台のナットに嵌まっていかなくて、手持ちのネジで代用した。

玄関子機本体を取り付けて完成。

その後何人か来訪者がやって来たが、今度はバッチリお顔が映っていた。大成功だ。ちなみに録画は静止画3枚ずつ20件まで。

我が家の壁面は鉄板だけど、ワイヤレスの感度は良好。問題なく使用できている。

呼び出し音は音色がピアノ、ヴィブラフォン、ハープ、マリンバの4種。パターンが「ピンポーン」「ピンポン・ピンポン・ピンポン」みたいに4種類ある。
都合16種類の中から選べるが、音色が気に入らなければ4つのパターンの内から選ばなければならい。メロディーとかないのでつまらない。

あと、音量が5段階あるが、最大でも小さい。親機から遠くの部屋に居ると多分聞こえない。もっとデカく鳴って欲しい。

まあ、1人で留守番しているときはすぐ側まで持ってきているのでとりあえず問題なく使えている。

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