Keychron K3 Max ワイヤレスメカニカルキーボード

スポーツ自転車の世界では「サドル沼」という言葉がある。

ロードバイクなどは軽量化命なためサドルが薄かったり固かったりする。しかも長距離を移動するのでサドルが合わないとお尻や股間に痛みが出ることがある。
そうすると自分に合った理想のサドル探しの旅が始まり、簡単に見つからないと沼ることになる。

コンピュータの世界にも「キーボード沼」が存在する。
キーボードは文字入力に欠かせないデバイスであり、指先のタッチや押し具合などサドル同様に合う合わないが起きる。そしてやはり沼るわけである。

一番最近に購入したバッファローの英語配列キーボード BSKBB335SVは、起動時にすぐに認識しないという点はあるが、他に機能的な問題はなかった。
ただ、値段が2千円台と廉価であるため構造的に華奢だったり座りが悪いのか、タイピングするとカタカタとキー以外の場所から異音が出るのが気になった。
 

前々からメカニカルキーボードに興味があって眺めてはいたが、「昔のメカニカルキーボードに比べ高いなぁ」と、なかなか手が出なくて本当に眺めるだけになっていた。

昔はメカニカルキーボードが普通であり、我が家にもPowerMac G4に付属していたUSBキーボードが1台だけ残っていた。
これも接続すれば普通に使えたが、背の低いキーに慣れてしまったためか、キーの高さに馴染めなかった。

そんな折、先月のAmazonプライムセールで「Keychron K3 Max ワイヤレスメカニカルキーボード」が値引き販売され、BSKBB335SVに不満が出てきたので思い切って購入することにした。

Keychron K3 Maxは日本語配列版とUS配列版、バックライトがRGBとホワイト、キータッチの異なる軸など複数の組み合わせから選べる。

バックライトがホワイトのものはキースイッチが赤軸・青軸・茶軸のいずれかに固定になるが、RGBのものはスイッチが光学タイプで、他の軸に入れ替えが可能。

将来軸を他のものに交換する予定は今のところないが、交換可能なRGBタイプ、そして一番オーソドックスな赤軸を購入した。オプティカルスイッチとはどんなものか興味もあったし。

また、日本語配列版とUS配列版ではキーキャップの材質が異なり、日本語配列版はABS、US配列版はダブルショットPBT。ダブルショットPBTは長く使用しても表面がテカリにくいらしい。

標準的なメカニカルキーボードのキーは「ノーマルプロファイル」と呼ぶ高さだが、K3 Maxは「ロープロファイル」キーで31%背が低い。このタイプのものなら打ちやすいかもと思った。

ちょっと高級そうなパッケージの中に入っていたキーボード本体。底面はプラ素材だが中間フレームはアルミ合金製で軽くて剛性がある。

付属品は、有線接続と充電用のUSB type-C to Aケーブル、キーキャップを外す時に使用するキーキャッププラー、スイッチ交換用のスイッチプラー、USB type-C(メス) to A(メス)アダプター、USB type-A 2.4GHzレシーバー。

Windowsに対応する交換用キーキャップセット。

日本語・英語対応のクイックスタートガイドとユーザーマニュアル。

記載されている情報は本当に最小限で、細かな部分の説明がないため、結局ネットで探す必要があった。そういう意味ではユーザー数が多い機種は助かる。

Keychron K3 Maxはメーカー(中国)直販版と日本国内正規代理店コペックジャパン版がある。コペックジャパン版は製品底面に貼られているラベルに技適認証マークが記載されている。

ワイヤレス製品を日本国内で使用するには技適の取得が必要だ。中国版はその辺りグレーなので、コペックジャパン版の方が安心して使用できる。

Keychron K3 Maxの標準仕様はMacレイアウト。Windowsは付属のキーキャップに交換する。

また、キーキャップのカラーやキーキャップの形状もK3シリーズごとや日本語配列とUS配列で異なる。好みによるがK3 MaxのUS配列版が一番格好良い。

サイズは306mm×116mm、高さキーキャップフロント11mm〜キーキャップリア15mm。キーピッチは19mmで、バッファロー BSKBB335SVよりキー1個分横に長い。

ENTERキーの右横1列のキーが蛇足的でミスタッチしやすく評判悪い。

キーボード上部「esc」キー側にMac/iOSとWindows/AndroidのOS切り替えスイッチ。

その左にパソコンとの接続モード切り替えスイッチ。「G」はUSB type-A 2.4GHzレシーバー接続、「Cable」は付属USBケーブルでの有線接続、「BT」はBluetooth接続を切り替える。
また、USBケーブルを接続していない状態でモード切り替えスッチを「Cable」に合わせると、電源OFFになるみたいだ。

レシーバーと有線接続は接続先は1台のみだが、Bluetooth接続は3台までのデバイスと接続可能。

USB type-A 2.4GHzレシーバー。

キーボード上面中央にUSB type-C端子。充電と有線接続時に使用する。

USB端子の左の黒点は充電インジケーター。充電は5V1Aのアダプターに対応し、充電中は赤く点灯。約5時間で満充電し、緑色に点灯。

「fn」+「B」を押すと数字キーのバックライトが点灯し、バッテリー残量を確認できる。

Bluetooth接続は「fn」+「1」〜「3」を4秒以上長押しでペアリングする。

底面の2段に引き出せる脚で都合3段階に傾斜をつけられる。

最初からKeychron K3 Maxを購入の選択肢に入れていたわけではなく、当初はロジクールの「MX Mechanical Mini For Mac」を調べていた。
MX Mechanical Mini For Macもロープロファイルのメカニカルキーボードで、キー配列もほぼ一緒。OEMじゃないのかと思った。

Keychron K3 Maxの方が安く買えたというのもあるが、K3 Maxはほぼすべてのキーに対しリマッピングができ、マッピングできる内容も豊富であることに魅力を感じた。
リマッピングしたデータはキーボード側に保存されるため、デバイスを換えてもそのまま対応できるのも良い。

ファンクションキーは「fn」キーを一緒に押さないとメディアコントロールキーなので、とりあえず文字入力に必要な「F6」〜「F9」を「fn」を押さなくても良いようにリマッピング。ついでにキー入力だけでシャットダウンもできるようにした。

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