2024年11月30日 雑記
築山だった場所に合併浄化槽を設置
我が家の家の前に築山が造ってあり、駐車スペースを拡げるために撤去することにした。
築山は観賞用の桃の木やアケビ、紫陽花など種々雑多の樹木や草木が雑然、鬱蒼と茂りてんこ盛りな状態だった。
これを撤去、コンクリートで整備する見積もりを業者に依頼したら、結構高額な見積もり。知人に相談したら、ユンボを貸すから自前でやれと言うので、その話に乗ってみることにした。
まず、ユンボと一緒に借りたチェンソーで太い幹を切断。草を引っこ抜き丸坊主にした。
築山を囲っていた大きな岩をユンボで撤去し、山を崩していく。初めて操作するユンボは素人には難しく、シャベルで土を掬うと本体が持ち上がって怖い。
結局ユンボの持ち主や、ユンボの操作に慣れている別の知人の助けを借りて山を崩した。
跡形もなくなった築山跡。
撤去した岩は庭石を欲しかった人のところへ。草木は地区の回収に出したり、知人の空き地に搬入。土も知人の空き地の埋め立てに使うということで無料で処分することができた。コンクリート屑だけは産廃業者に持ち込み、これだけは処分費用が必要だった。
しばらくは土が剥き出しのまま放置していたが、この状態だと雨が降るたびに土が流れてしまう。砂利を入れるか、コンクリートで舗装するか悩んでいた。
そんな時、市の広報誌で単独浄化槽から合併浄化槽の切替工事に補助金が出ることを知った。
この場所を単純に舗装するなら補助金を貰って浄化槽を切り替え、ついでにクルマが駐められるようなコンクリート舗装をすることにした。
昨年の7月に築山を更地にし、10月に業者に浄化槽の話を始めて見積もりが出たのが今年の6月。それから市への補助金申請の書類や家の間取り図などを7月に提出し、補助金の決定通知書が届いたのが8月22日。工事が始まったのが9月18日からだった。
最初の日は3トンのユンボが深さ2m以上の穴掘り。穴の上部にフレームを設置して周囲に崩落止めのシートパイルを挿入。シートパイルはユンボのシャベルで圧入する。
その後穴の底に浄化槽が乗る台座のために厚さ10cm位のコンクリートを敷設してこの日は終了。
翌日に浄化槽を搬入。ユンボのシャベルで吊り下げて穴の中に設置する。
鎮座した合併浄化槽。フタは工事が終わるまでの仮設用なので汚れている。
次に川砂を積載したダンプが登場し、穴の中に投入する。
浄化槽が砂で埋められた。
数日後、配管の工事が始まった。浄化槽を埋めるまでは数人で作業していたが、配管の敷設工事はずっと一人で作業されていた。
写真は浄化槽から放流する配管を敷地内地下を通る暗渠に通すための溝を掘り始めたところ。配管工事は浄化槽から上流へ向かって工事が進められる。
浄化槽を建屋の南西側に埋めたためと配管を通す経路の都合で、建物を4分の3周ほど周回しなければならない。また、途中まではユンボが使えるが4分の2周分はユンボが通るスペースがないため手掘りとなる。
地面が固いと小型のユンボでも一発で掘れず、電動工具を使って土を砕き、ユンボで掬うという作業の繰り返し。溝を掘っては配管を埋め、徐々に上流に向かって行く。
やっと北側にある古い浄化槽のところまで配管が進んできた。
配管の敷設が進むにつれ、最初は台所の排水から使用できるようになり、最後にトイレが使用できるようになった。
古い浄化槽は半分にカットされ、消毒し、埋め戻される。
太い管と細い管が写真に写っているが、太い管は排水用で、細い管はブロアからの空気配管。電源の都合でブロアを元からあった北側に設置したため。
すべてが埋め戻され、新しい土を入れて整地された。
新しい浄化槽の周りの土を10cmほど掘り下げられ、そこにドライコンクリートが混ざった砂利や砂を入れ、転圧機で平坦にならす。
浄化槽のマンホールの周りは頑丈そうなフレームで保護。
周囲にはコンクリートのひび割れ防止用のワイヤーネットを敷き詰めた。
既に攪拌された砂利入りのコンクリートをダンプで持ってきて、ユンボで掬って投入。キレイに慣らしていく。
ブラシで滑り止めのヘアライン仕上げ。コンクリートが固まるまで1週間から10日ほど放置。
ここまでに途中で何日か我が家と工事会社の都合や休日などで工事ができない日があったが、工事開始から約1ヶ月半ほど掛かった。
コンクリートが固まった後にマンホールのふたを重量用のものに交換してもらった。このふたは6トン車まで耐えられるそうだ。
作業中にも職人さんが要所要所で作業写真を撮っていたが、最終完成状態の写真を撮って、工事会社から市役所に完了報告を提出。その後市役所からも確認に訪れ、先日最終的な補助金決定通知書が来て、口座に振り込まれる。