白内障の進行を遅らせる目薬を10数年前からずっと差し続けてきたが、ついに白内障の手術をすることになった。
普段通っている眼科クリニックでは白内障手術を行っていないため、地域の基幹病院である中東遠総合医療センターで、基本的に1泊2日の入院が必要だと。
クリニックから診察予約をしてもらい、約1ヵ月後に最初の診察。その時に手術日を予約した。予約が込んでいるため最短で5週間後だったが、こちらの都合でさらに1週間あとになった。
最初の診察から2週間後には入院前検査と入院の説明のために家族同伴で来院。
入院日3日前から感染症予防のために「ガチフロ」点眼液を1日4回差す。その時に目の周りの洗浄や点眼後の残液のクリーニングのためにクリーンコットンで拭くように指導された。
また、複数の点眼液を差す場合、間隔を5分以上開けるためダイソーのタイマーも用意した。
このクリーンコットンは手術後も使用するため2箱購入するように言われたが、枚数的には分からなかったので写真の製品を2箱ずつネットで購入した。
当日午前10時に入院。病室に入ると瞳孔を拡げる点眼液を時間をおいて数回差し、その後手術前の診察があった。
手術は午後2時頃と事前に聞かされていたが、昼食が配膳される頃に時間が早まったと連絡があり急いで昼飯をかき込み、慌ただしい展開になった。
手術室へは看護師が車椅子で運んでくれる。手術台に上るまで何度も名前や生年月日を言わされ、事故が起きないよう慎重な対応が行われた。
手術台で医師に手術中は目が見えるのか尋ねたら、「皆さん真っ白に見えるそうだ」という回答。自分の場合はピンク色だった。
麻酔の点滴を差し、頭が動かないように固定され、顔や胸に幾重にもカバーが掛けられ、目には瞬きができないようにがんじがらめにされ、手術が始まる。
最初はライトの眩しい光で真っ白だった視界がピンク色に変わり、その中に3つの丸い光が見える。医師から左を見て、上を見て、下を見てといろいろな方向に向かされるうちに手術は終わった。
手術は15分くらいで終わると聞かされていたが、瞬きできない状況だとすごく長く感じた。
術後、手術をした目には眼帯をしており洗顔や入浴はできないが、あとは普通にすることができた。でもやることもなくただベッドで寝ているだけ。
翌日、朝食の後に診察があり、すぐに眼帯が取れ、普通に目を使うことができた。
病室に戻ってしばらくすると薬剤師から退院後に差す3種の目薬を渡され、使い方の指導。それから迎えの家族が来たら退院となった。
他院後の目薬は朝・夜は3種とも、昼は青いキャップ以外の2種類だけを差す。これらの目薬がなくなるまで差し続ける。約1ヵ月くらいで目薬はなくなった。
退院してからは経過観察で2回、日にちを開けて通院し、経過良好ならいつも行くクリニックで最終確認。今まで10何年、日に3〜4回差し続けていた白内障の目薬から解放された。