先日のエントリーで「ダイソー・7 DAYS ピルケース」を紹介しました。
朝昼晩と飲む薬も間違わず、飲み忘れも防ぐことができ便利になりました。それはそれで良いのですが、使い始めて不便な点がクローズアップされました。
マスで保管するため薬を1個ずつ細切れにします。そうすると、持つ場所が少なくなるので、錠剤を包装から押し出すのがやりにくく、とても不便になったのです。
そうだ、そんな錠剤を包装から押し出す器具を作れば良いのです。きっと同じように不便にしている人がいるぞ。製品化したら儲かるかな?
などと構想を膨らませていましたが、よく考えてみたら、自分が考えるようなことは賢い人が先に考えるだろう。試しにググってみたら、やっぱりいろんな製品が引っ掛かってきました。
これはそのうちの一つで、長崎の「ぶんぶく」というメーカーの「おくすりパンチ」。メーカーに直接注文すると定形外郵便の送料込みで、商品代のみの970円で買えます。
構造は簡単で、穴が先端に開いていてそこに錠剤を置きます。それをホッチキスのように挟むと、錠剤がパッケージから押し出され、穴から錠剤が下のキャップに落ちる仕組みです。
パッと見、100均でも売っていそうですが、パッケージには「特許出願中」と記載されています。
透明の包装から取り出すと、こんな状態になっています。先端の黄色い●のついているキャップは取り外せ、器具を使っていないときはこの状態で保管します。
キャップは包装から押し出した錠剤の受け皿になります。本体の先端にも黄色い●があり、マークを合わせるように合体します。
キャップの突起と本体のスリットを合わせて押し込みます。最後まで押し込むと突起が段差に掛かってロックされます。
ロックが強固でキャップを外すときにコツがいます。無理に引っ張ると、キャップの中に入った錠剤をぶちまけそうです。前後左右に揺すりながら徐々に引き出すと簡単に外れます。
錠剤が丸形のものとカプセルなどの大きいもので、受け台を回転させて変えるようになっています。
錠剤が見える状態で受け台に置き、ホッチキスの要領でプチッと押します。たいていは押した力を緩めて戻すときに、ポロッとキャップの中に錠剤が落ちます。
カプセルも受け台の向きを変えて同じ要領ですが、形が円柱状なので左右をガードしないと、押したときにズレて外へ飛び出してしまいました。
しかし、カプセルを押し出すのは難しくて、半分だけ押し出されて下に落ちないことがありました。このへんは慣れなのだろう。何回もやる内にそのうち上手く落とせるようになるかも知れません。
こんな感じでキャップの中に錠剤がたまります。必要な薬を全部キャップの中にためてから飲むことができて便利です。
封筒に同封されていたプリントには「永六輔さんにもお使いいただき・・・」と本人のお礼状ハガキの写真が印刷されていました。永六輔さんも錠剤の押し出しを不便に感じていたのかなぁ。
我が家の年寄りにも使用を薦めてみたら、「まだ自分で開けられる」と軽く拒否されました。
<2014年9月12日追記>
カプセルがうまく押し出せません。小さく切ったカプセルの包装を、カプセル用の大きな穴で落とそうとすると、包装ごと下に落ちてしまったり、中のカプセルを潰してしまったりします。
今日、丸形の穴を見ていたら、楕円になっているのに気付きました。カプセルを楕円の長手の方向に合わせ、包装をずらしながら半分ずつ押し込んだら、うまくカプセルが落ちました。このやり方の方がうまくいくようです。
コメント
おくすりパンチをご愛用いただき、またご紹介までいただきありがとうございます。
いかがでしょうか?だいぶ慣れられたのではないかと思いますが(笑)
昨日、長崎の商工会議所に”出頭”して色々アドバイスをいただいた中になで王さんのへろへろ・のおとというブログでご紹介していただいているのを知りました。
おくすりパンチはパーフェクトな道具ではありませんが、私が作って昨年の9月までお袋のために毎日3年間抜き続けていました。
どうしても最初はプラスチックで当たりが強く使いにくいとは思いますが、すぐに慣れると思いますので、ボチボチ慣れられた頃だろうとご連絡させていただきました。
2015年1月8日 05:39 PM:ぶんぶく
突然電話がかかってきてビックリしました。
関係者の方々にブログを見られているのだな、と実感しました。
1〜2年前から毎日薬を飲まなければならない生活になってしまい、「おくすりパンチ」愛用してます。
このブログは自分の琴線に引っ掛かったものだけ取り上げ、誰かの参考になれば良いと、ちょっと腰が引けたニュアンスで書いています。
2015年1月11日 12:15 AM:なで王