2015年1月17日 DIY
ダイニングチェアのクッション張り替え
かなり年季が入ってしまった我が家のダイニングチェア。何処にでもよくありがちな平凡な木製のもので、6脚がセットになっています。
中身のスポンジはへたり、布地もすり切れ、座ると汚れが乗り移りそうなくらいボロくなりました。
かねてから思うところがあったのでしょう。ついにカミさんがクッションの張り替えに立ち上がりました。
ある日、「ネットでスポンジが注文できるから買ってくれ」と申告がありました。何でもスポンジを希望したサイズでカットしてくれ、値段もリーズナブルらしい。
はっきり言って、スポンジの相場がいかほどのモノかよく知りませんが、お店は楽天市場に出店している「スポンジ専門店・ソフトプレン」というところ。
いろいろな素材のスポンジを扱っており、意外とご近所さんの浜松のお店でした。
注文したものは厚さ3cm×47cm×44cmのサイズ。「ウレタンチップスポンジCH401」というリサイクル品です。
単価は1リットルあたり100円。注文ページで体積を計算できるようになっていて、それによると6枚分で38リットル、金額にして3,800円。別に送料や振り込み手数料が必要です。
もう少し硬めのCH403はも少しお高い。硬さの程度がわからずどちらが良いか迷いましたが、使ってみて失敗したと思ったら作り直そうという結論にいたり、お安い方に決定しました。
注文してから3連休をはさみましたが、1週間後には商品が宅配便で届けられました。
発注したスポンジが届くのを待つ間に、できる作業を進めました。一部僕や息子も手伝いましたが、ほとんどの作業をカミさん一人でやっています。
まず、チェアの裏面からクッションを固定している2ヵ所のネジを外します。
クッションを外したら布とスポンジを撤去し、座板だけにします。
布は座板の周囲に大量のホッチキス針で、しっかりと留められています。この針を抜くのが一苦労。多分一番時間がかかる作業です。
マイナスドライバーで針を浮き上がらせ、ラジオペンチで抜きます。しかし、経年劣化で錆び付いて簡単には抜けてくれません。中には折れたりするものもあります。
抜けるモノはなるべく抜きますが、板の中に残り、頭が指に引っ掛かるモノは逆に打ち込んでしまいます。
針を抜いた後は荒涼とした感じ。
布を張り替えてしまえば隠れて見えなくなる部分だから、あまり気にしない。
作業の途中で他に必要な材料や道具を買い出しに出掛けます。
一番必要だったのが、布を留めるための「工作用ホッチキス」と替え針。これについては先日のエントリーを参照。一緒に買ってきた「ホッチキス針はずし」は期待外れでした。
脚の先についているフェルトもすり減っていたので交換することにしました。14個入りなので2セットお買上げ。
オリジナルの状態では張った布端のほつれ隠しに、不織布でカバーされています。
カインズホームに「防ダニ・抗菌シート」があったのでこれで代用することにしましたが、元のものと比較するとかなり薄っぺらく、よく透けます。
てなことをしているうちにデカい箱に入ったスポンジが配達されました。
スポンジに座板を当て、角の丸みをマジックでなぞり書きします。そのラインに沿って大型のカッターナイフでザクザク切断します。
トレスしたラインちょうどで切ると、布を張るとスポンジが圧縮され小さくなり、スポンジから板が飛び出します。ラインより若干大きめに切断した方が良いようです。
これは全体のサイズも同様で、座板よりプラス1〜2cmくらいスポンジが大きめの方が、仕上がったときの角の感触がソフトで良いです。
いくつも作っていくうちにわかってきて、段々と具合の良いものができるようになっていきました。
スポンジを切断したら、張り替える布を裏返しにし、その上にスポンジを載せます。
布はちょっと前まで部屋の間仕切りに使っていた厚めのカーテン生地です。こんなところで再利用できるとは思いもしませんでしたが、何でも残しておくべきです。
スポンジの上に座板を置き、布を折り返し、四辺の中央部からホッチキスを打ち込みます。次に対向する辺の中央部に打ち込みます。
紙をパネルに水張りするときの手順と同じです。四隅も同じようにやり、常に対向する場所を引っ張っていくことで、シワを少なくできるだろうという思惑です。
角のところはこんな感じで包み込みます。
後から布がズレるのを防ぐため、ホッチキスは勿体ぶらずにバンバン打ち込みます。
余った部分はハサミでちょっきん。
だんだん様になってきました。
防ダニ・抗菌シートを留めます。やっぱりスケスケです。
シート端の余った部分もハサミでカット。作業は結構アバウト。これでいいのです。
こんな感じでクッション張り替え一丁あがり。
クッションをチェア本体に元通りネジで固定して完成。ダイニングチェアが生まれ変わりました。
脚の先のフェルトも張り替え、滑りが良くなって調子良いです。フェルトは購入したままでは長かったので少しカットしました。
交換するスポンジと実行力さえあれば、誰でもできそうです。カミさんの感想は「意外と簡単」。
実際にそれをやったカミさんを「エラい」と褒めてあげました。