昨日(8月17日(月))、浜松は国内歴代最高気温に並ぶ41.1度を記録したそうな。浜松の隣の隣の隣の市である掛川ももれなく暑くて、サイクリングはおろか日中外に出る気もしない。
家の中は狭くて木を切ったり、作業するのは庭ですることになるのだけど、炎天下では辛いから、日陰ができてちょっとはマシになるかとワンタッチタープを買ってみた。
購入したのは「ニューテックジャパン・カンタンタープ220 キャンプカスタム KTNJ220」。
子どもが小さい頃にオートキャンプが流行っていて、その頃タープと言えば、ポールを立ててシートを張るものしかなかった。
最初に買ったポール2本で六角形シートのヘキサタープで、本番でポールがうまく立てられなくて挫折したのが懐かしい。
経験を重ねるうちに6本ポールの長方形(レクタ)タープが張れるようになったが、今ではずっと使わず仕舞いで倉庫に眠っている。
オートキャンプブームが去ってからいろいろなタイプの便利なタープが登場し、今回買ったものも「ワンタッチタープ」と呼ばれる範疇のタイプで、ポールを立てる苦労から解放された便利ものだ。
眠っているタープの再活用も考えたが、作業に使えるスペースはコンクリート敷きで、ポールを立てるためのペグが打てない。そこで設営撤収に時間が掛からず、一人でも設営できるものを選んだらこれになった。
「カンタンタープ220 キャンプカスタム」は、収納バッグ付きで、サイズは横1160mm、高さと奥行きは200mm。ちょうどバモスのラゲッジスペースの横幅に余裕で入る。
バッグの下にある箱に入れられ、宛名ラベルが貼られた状態で配達されてきた。
バッグの中身はフレームと屋根シート、ロープ4本、ペグ8本、ロープとペグの収納袋。それに取扱説明書。
Amazonなどのレビューではペグが弱いという書き込みが見受けられた。今までの経験ではこういった付属のアルミペグは曲がりやすい。
取扱説明書には設営の仕方とバラし方が記載されている。バラし方の説明については後述するが、ちょっと不親切に感じた。
よくあるワンタッチタープは、脚やルーフ部を含むフレーム全体がアコーディオン式になって折りたたまれ、それを展開する構造になっている。
「カンタンタープ220 キャンプカスタム」を買う前に一般的なワンタッチタープを使う機会があって、広げるのに二方向から引っ張らないといけないから、1人だと面倒くさそうだな思った。
「カンタンタープ220 キャンプカスタム」は脚と横フレームが4点、屋根フレーム1点のバラバラ構成になっている。運動会や自治会などのイベントによく使われるテントの小型版のような構造だ。
メーカの説明では組み立ての手間は掛かるが、構造的な強度は一般的なワンタッチタープのフレームより高いそうだ。
手間といってもフレームを差し込んでいくだけなので、組み立ての難易度は低い。カミさんと二人がかりだったけど、シート張りまで初見で5分くらいで設営ができた。
屋根シートはフレームに被せ、四隅にあるフックを脚にある穴に差し込むだけ。
屋根シートの各辺中央にマジックテープがあり、これを横フレームに固定する。
屋根シートを張ったら脚を伸ばして完成。全体重量が約8.5kgと軽いので、風で飛ばされないようにロープやペグで地面などに固定すると安心だ。
脚の先端にはペグを挿す穴があいている。
屋根シートの四隅にはロープを通すループが付いている。
「カンタンタープ220 キャンプカスタム」は2.2m×2.2mなので、サイズ的には大人と子どもが2人ずつで使えるサイズ。
脚は2段階に調節できる。脚が細く、最大に伸ばすと頼りない気がした。写真は最大に伸ばしていない状態(軒下170cmらしい)で、我が家はちびっ子ばかりなので問題ない。
「キャンプカスタム」シリーズには2.6m×2.6mの大人4人・子ども2人のサイズのものもラインナップされている。
カラーは写真の濃紺の「ディープシー」とベージュ色の「サファリ」の2種類がある。UV遮蔽率がディープシーは99.4%、サファリが98.2%。
フレームはスチール製で、屋根シートはポリエステル。耐水圧は最大1,000mm。
フレームをバラすとき、差し込んだ横フレームはフレームの途中にある赤いロックを押し込んで抜く。見れば分かるが、取説にはバラし方の説明が不親切でこのところが書かれていない。
フレームを折りたたむときは写真下にあるリングを下に引く。
この部分も取説に記載がなく、撮影した写真を後から見返して、フレームにたたみ方の指示ラベルが貼ってあることに気がついた。
収納バッグは余裕があるので、折りたたんだフレームや屋根シートもラクに収納できる。
重量も軽いので、カミさんでもラクラク担ぐことができる。
軽いゆえにフレームが細く、華奢な感じはする。フレームを実測すると太い側が約20mm角で、内側の細い方が約16mm角。
写真中央の丸いパーツは脚のロックツマミ。伸ばしたときに押し込んでロックし、外すときは引く。ツマミがデカいので、ロックピンが穴から飛び出るタイプのものよりはるかに使いやすい。
横フレームは丸いフレームで、差し込む方と差し込まれる方で直径が異なる。太い方は直径約18.6mmで細い方は約15.3mm。
屋根フレームも丸いフレームで、直径約12.7mm。四方に伸びるフレームはゴムのショックコードで連結している。
バラす方も設営と同じく約5分ほどで行え、簡単に行うことができた。
あと特筆することは、製品の補償期限がないこと。製造過程での不具合があれば、いつでも無償で修理・交換してくれるそうだ。
ちなみにメーカーは日本企業だが、製品自体は中国産と表記されていた。
ロープをほどいたついでに、次に使いやすいように棒結びでまとめておいた。他のロープワークはすっかり忘れちゃったけど、これだけは覚えてる。
<2021年8月29日追記>
日曜大工の青空工房では夏場に大活躍のカンタンタープ。今年(2021年)の7月末から8月頭に掛けて天候の変化が激しく、雲行きが怪しいと感じたら「即撤収」というようなことが何度もあった。
設営・撤収がひとりで、しかもそんなに時間も掛からずできたのでこれにして大正解だった。
地元の自治会で昨年パンタグラフ式のワンタッチタープを購入したが、スチール製のパンタグラフがもう折れているものがあった。設営もひとりで広げられなくて必ず二人以上必要だった。
しかし、カンタンタープにも欠点があった。フレームのジョイントや脚の先端がプラスチック製なのだが、地面がコンクリートだと引きずったときに簡単に削れてしまうのだ。気づいてからなるべく引きずらないように気を遣っている。
それと、今年にオプションのサイドウォール(サイドシート)を追加購入した。設営したときは日陰になっていても、時間経過で日が当たってしまうので、やっぱり必要だと思った。
プラスチック部品が削れる問題が発覚して、日陰に合わせてタープをズラすのもまずいので。