ラベルライターというと、ブラザーの「ピータッチ」、キングジムの「テプラ」、カシオの「ネームランド」が御三家だろう。
どのメーカーも幅12mmまでのテープに対応するリーズナブルな機種と、24mm幅までの中級クラス、36mm幅に対応する高級機種がラインナップされている。
ちなみにスマホなどからプリントできるものをラベルライター。システムに組み込むような機種をラベルプリンターと言い分けているようだ。
いろいろ比較検討した結果、ブラザーの「ピータッチキューブ PT-P710BT」を買った。クラフト紙に1色刷のシンプルなパッケージ。
この機種を選んだのは、廉価機種では6・9・12mm幅のテープでは用途が限られるし、高級機種は高価すぎて敷居が高い。1万ちょっとで買える中級機が一番使いでがありそうだ。
パッケージの中身は、ラベルライター本体とサンプルの24mmテープが2本、USBケーブル1本、保証書、セットアップガイド、ピータッチテープカタログとプリントサンプルなど。
付属のサンプルテープは24mm幅の白地に黒文字テープと金地に黒文字テープの2種類。
ブラザーの「ピータッチキューブ」にはTZeテープが対応する。純正テープには豊富な種類が揃っている。
Amazonなどには格安な互換テープが多いのも魅力で、さっそく9・12・18mmの3本セットの互換テープを買い揃えた。
「ピータッチキューブ PT-P710BT」は最大24mm幅テープに対応しているので横幅が大きめ。
反対側側面の窓から装填されているテープの種類を確認できる。
テープの排出口。テープの入れ替えは、この排出口の窪みに指を掛けてフタを開く。一目でわかる図のシールが貼られている。
排出口の反対面は、左上の丸いボタンが電源のON/OFFスイッチ。その下の黒い点は充電LED。充電中はオレンジに点灯し、満充電で消灯する。
その下はmicroUSBポート。装着済みのリチウムイオン充電池の充電やパソコンからプリントするときに付属のUSBケーブルを接続する。
充電用のACアダプターは付属していないので、パソコンのUSB端子から充電するか、スマホなどのDC5V・2A以下のACアダプターを使用する。
シールで貼られたQRコードをスキャンすると、スマホ用の編集&プリントアプリ「Brother P-touch Design&Print 2」のダウンロード画面にアクセスする。
電源を入れると上部のLEDランプが緑色に点灯する。待機中は3秒点灯し、1秒消灯。プリント中は点滅する。
オレンジ色で2秒消灯後、2秒点滅は充電池残量が少なくなっている。充電中は点灯し、満充電で消灯する。
赤色で点滅するときは充電池の充電不足か異常。
その他にもランプの色、点灯点滅パターンでさまざまな状態を知らせてくれる。
テープカセットはテープが露出している面を上にして装填する。カセットをしっかり奥までセットするとカチッと音が鳴る。
「ピータッチキューブ PT-P710BT」はQRコードもプリントできる。農薬の小分け容器にQRコード付きのラベルを作って貼った。
現場でQRコードをスマホで読み取って農薬のホームページを表示し、適応野菜や使用量が現場ですぐわかるようにした。とても便利。
12mmテープでも試してみたが、QRコードが認識できるテープ幅は18mm以上は必要だ。なので「ピータッチキューブ PT-P710BT」が最適なのだ。
「ピータッチキューブ PT-P710BT」はプリントするたびに先端25mmを無駄に消費する。25mm空送りし、カットしてからプリントを開始する。実にもったいない。
複数枚プリントするときや数種類のラベルをプリントするときは、「つなげて印刷」オプションを選択してプリントすると無駄にする分が少なくなる。
「つなげて印刷」をすると最後のプリントでオートカットしないで本体内にテープが留まる。その時は電源ボタンを素早く2回押すとカットして排出してくれる。
「ピータッチキューブ PT-P710BT」を選んだ理由に、ブラザーの編集&出力アプリだけでなく、MacのAdobe Illstratorで作ったものをそのままプリントできるから。
プリントダイアログで普通にプリンタに「P-touch PT-P710BT」を選択できる。
用紙設定ダイアログではいろいろなテープ幅の用紙設定ができる。
印字解像度が低いのでプリント結果はそれなりだが、ブラザーの編集&出力アプリで用意されたイラストやフォントが使えるのはメリットがある。
ブラザーの「知って得する便利ワザ」に100均のCDケースに本体とカセットがきれいに収納できると紹介されていた。
ダイソーに行ったら、「ストックケース」というものがあって、CDケースよりも幅が若干大きくて、不透明で、留め具の具合も良かった。カラーもベージュとモスグリーンの2色から選べる。
「ピータッチキューブ PT-P710BT」本体とテープカセット5本くらいとUSBケーブルに説明書を入れてピッタリフィット。オススメだ。