僕はロードバイクに乗るときビンディングペダルではなくフラットペダルを愛用しています。
フラットペダル用の専用サイクルシューズがあるわけではないので、普通のスニーカーやウォーキングシューズを履いています。
こういったシューズでのトラブルは、靴紐がほどけてクランクに絡まってしまうことです。
今まで何度も絡まったことがありますが、幸い転倒などの事故に至らず事なきを得ています。
大事故になる前にその対策として「new balance ウォーキングシューズ MW880B」を履くことにしました。
この靴は靴紐の代わりに「BOA クロージャーシステム」が採用されています。
カミさんも気に入って1年ちょっと前から履き始めたのですが、最近「BOA クロージャーシステム」の締まりが悪いと言います。
それでよく確認したら「BOA クロージャーシステム」のワイヤーが切断されていました。
ワイヤーは交換できることは知っていましたから、リペアパーツの入手方法を調べていたら、BOAのホームページに「BOA保証制度」というものがあることを発見しました。
「BOA保証制度」は、「安全に使用可能な製品寿命期間において購入年、購入場所に関係なく、交換可能なダイヤルとレースの交換用パーツキットを無償ご提供するサービス」だそうです。
平たく言うと、タダでリペアパーツをいただけるというサービスです。
「保証パーツ請求」というボタンをクリックすると、ズラズラズラッとBOAダイヤルの画像一覧が表示されます。MW880Bのダイヤルは「IP1」という品番のようです。
ダイヤルには締めるときに右回転と左回転があり、MW880Bは右回転を選びます。モデル名や購入年、交換理由などを入力し、破損箇所の写真を撮ってファイルを送信します。
あとは、名前や住所を入力し、手続きが完了すると折り返し「注文確認メール」が届きます。
4日ほどで「商品発送のご連絡」メールが届き、さらにその翌日には、クロネコメール便でリペアパーツが届きました。
リペアパーツの中身は、修理マニュアル、ワイヤー、分解用ドライバー、ワイヤー巻き取りローターとダイヤルが入っています。
分解用ドライバーはトルクスドライバーのような特殊形状です。また、リペアパーツの中身は片足分だけで、1足分必要であれば、注文するときに数量を「2」にする必要があります。
まず最初にドライバーをダイヤルに差し込みネジを緩めます。最初は思いの外固いが、ネジを潰さないように慎重に回していくと次第に軽くなって、ダイヤルは外れます。
ワイヤーの通し方を参考にするため、修理は片足ずつ作業した方が良いです。どちらも先にワイヤーを外しちゃうと困ることもあります。
ダイヤルの中に入っている巻き取りローターを見ると、ちょうどローターのところでワイヤーは切断されたようです。
リペアパーツのワイヤーは長めになっているため、今まで付いていたワイヤーに合わせて短く切断します。この後の作業性を考量して少し長めに切っておくことをお勧めします。
ワイヤーの両端をローター側面にある穴から3回通すのですが、2回目に通したワイヤーのループの中に3回目に通したワイヤーの端を挿入し、ワイヤーが抜けないように締め上げてロックさせるので、ループを残すように気をつけしましょう。
締め付けてしまうと緩めてループを作るのが難儀します。
また、ワイヤーの端はローターの窪みの中に収まっていなければならないので、長めに通して後から余計な分をカットした方が作業がラクです。
このカット分のためにワイヤーは長めに切っておきます。
結構細かい作業なので、千枚通しや先の細いペンチやピンセットがあるとはかどります。
ローターを中に収めたら、ダイヤルをねじ止めして完成。ネジは最初からダイヤルに付いています。だいたい30分くらいで作業が完了しました。
写真は、右側(左足)が元からの状態で、左側(右足)が修理した靴です。
BOAではホームページからリペアパーツを購入することもできます。ショップでは、リペアパーツは1,500円の値段が付いていました。
パーツ代、送料も負担してもらえてBOA太っ腹ですね。ありがたいサービスです。
ちなみに修理マニュアルもホームページにPDFファイルで公開されていました。先に自分で修理できそうか確認できます。
<2019年10月22日追記>
またカミさんがワイヤーを切りました。今度は反対側の足です。
再びBOA保証制度で申し込んだところ、手続きのページが変わっていて、設問に順に答えていくと必要なパーツは「これ」と提示されます。
数量も入力するところがなくなって、最初から1足分、つまり2個送られていました。スペアができたので、この次に切っても安心です。
前の時は国内から郵送でしたが、今回は香港からFedEex→ゆうパックで送られてきました。