2020年12月28日 VAMOS
ikikin ヘッドアップディスプレイ G3 GPS
うちのバモスのメーターは自発光タイプではない。なので非常に見にくい。昔は自発光ではないのが当たり前だったから、多分視力の衰えもあるのだろう。
メーターに外から照明を当てて、なんてことを考えていたが、もっと良いものを見つけた。
それはヘッドアップディスプレイ。ダッシュボードの上なんかに設置して、デジタルで速度などを表示する機器だ。
で、世の中にはいろいろな仕様や価格のものが存在し、熟慮した結果「ikikin ヘッドアップディスプレイ G3 GPS」を購入した。
現在販売されているHUDには接続方法というか、速度の検出方法に2種類の方式がある。
ひとつは現在販売されている自動車には故障時に内部の情報を取り出すOBD(オン・ボード・ダイアイグノシス)という自己診断機能が備わっている。そのOBD端子にHUDを接続して速度やエンジン回転数、水温、電圧などの情報を取りす方式。電源もデータと一緒に取り出すことができる。
ただし、規格が統一されたのは2008年10月以降に販売された車種に搭載されているOBD2からなので、うちのバモスでは対応しているか怪しい。
もうひとつはGPSで車速を割り出して表示する方式。こちらは電源をUSB端子やシガーライターソケットから供給する。
OBD2/GPSの両方に対応している機種もあるが、この機種はGPS専用だ。
パッケージの中は写真のような感じで入っていて、手前にあるビニル袋に入ったものがヘッドアップディスプレイ(HUD)本体だ。
同梱されているものは、写真左から取扱説明書、丸型の滑り止めシートと角型の両面テープ2種、そしてHUD本体とUSBケーブル。
USBケーブルは長さ約2.5m。片側は機器用の特殊プラグで、反対側はタイプAのUSBプラグ。
取扱説明書が英文だったので、グーグル先生の力を借りて和訳マニュアル「HUD_manual」を作ってみた。PDFファイルなので参考にどうぞ。
HUDの表示方法は、ディスプレイに鏡像の文字を表示し、それを前面にある透明パネルやフロントウインドに反射させて、映った情報を見るという仕組みだ。
この機種は透明パネルに文字を投影するタイプ。写真は傷防止用の青色の保護フィルムがまだ貼られたままの状態。
フロントウインドに投影するタイプは、直接ウインドウに映すと、ウインドウが合わせガラスのために文字が2重になって見えるようだ。その対策に専用のフィルムが付属するが、これを貼ると車検で引っ掛かる可能性があるらしい。
また、車種によってウインドの傾斜やHUD本体の設置できる位置関係などで、文字を表示できる位置に制約ができることもある。
ということで透明パネルタイプを第一候補とし、透明パネルを立てるため、パネルの高さがなるべく低い機種を探した。
サイズは幅135mm奥行き67mm。
バモスはダッシュボードの奥行きが狭い。ダッシュボードの先端からフロントウインドの中間辺りにデフロスターの吹き出し口があり、HUDを載せるスペースはあまりない。
吹き出し口を塞がず、ダッシュボード上に設置できる奥行きサイズはとても重要だ。
本体左側面にUSB端子と電源スイッチ、機能設定ホイールがある。
今日はとりあえず動作確認のために本体設置と接続だけを行った。なのでケーブルはまだむき出しで、後日ちゃんとケーブルを始末する予定。
ケーブルを接続するだけで、ほぼデフォルトの状態で、速度とサブに時刻表示の状態で使用開始することができた。
サブの表示は時刻の他に標高や走行距離、走行時間、衛星番号が切り替えできるが、時刻以外は使い途がない気がする。
走行距離や走行時間はイグニッションを入れて切るまでの間しか取れないのであまり意味がない。もともと速度と時刻だけ表示させるのが目的だったので良いけど。
初めて電源を入れると時刻が何故か1時間だけずれている。「時」を1つだけ進めると「分」は勝手に合ってくる。GPSのくせに時刻合わせが中途半端に必要だ。
最初に衛星補足まで数秒必要だが、あまり気にせずに走り出せた。表示はとてもシャープでキレイ。速度は若干遅れて表示され、2kmくらい速度計より少なく表示されている気がする。
逆光の場合、表示は幾分薄めに見えるが、見えないことはない。
運転席からや助手席側から、見る位置の高さなどによって透明パネル内の表示位置が異なるのは仕方がない。
ダッシュボードほぼセンター寄りで、少し運転席側に傾けて設置したが、運転中も特に視界に入って気になるようなこともない。少し視線をずらせば速度がわかるようになって良かった。
Amazonのレビューで散見したが、透明パネルが傷だらけだったという報告。返品したというレビューもあった。うちに届いた製品にもしっかり傷が付いていた。
投影面にはフィルムが貼られて保護されているが、折りたたまれた状態で外側になる面にはフィルムが貼られていないから傷つくのはあたり前。この辺が中華クオリティと言われる所以だろう。
神経質な人には気になってしょうがないのだろうけど、実際使ってみた感じ、入ってくる光線の加減では傷が見えることもあるが、それ以外ではそんなに気になることはなかった。
それよりもすぐに使えなくなった、というレビューの方が心配。
<2020年12月30日追記>
夜間の写真を追加した。
写真だとどうしても滲んで撮れてしまうが、実際はもっとシャープで、しっかりよく見える。
昼間には全然気づかなかったのだが、夜になるとフロントガラスの上の方に二重になって反射しているのがよくわかる。
僕は運転中はその辺りを注視している訳でもないので気にならなかったが、人によっては気になって仕方ないんだろうな。
<2021年1月18日追記>
GPSで速度を計測するため、その日走り始めには衛星探索に時間が掛かり、しばらくは「0km/h」を表示したままだ。
エンジンを掛けてから、だいたい5〜600mくらい走っているとやっと速度を表示してくれる。
その日最初以外は、出先で長時間駐車しておいてもすぐに表示してくれる。
<2021年10月11日追記>
使い始めて約10ヵ月、問題なく使えている。ただし、たまーにスピードが0km/hのままで、いつまで経っても計測しないときがある。
そんなときは、シガープラグを抜いて電源を入れ直してやると治る。
改造してアクセサリー電源から直に電源を取っている場合、本体のプラグの抜き差しでの対応になるのでキチンと配線していたらやりにくいだろう。