今まで一度も被害がなかったのに、今年初めてモグラの被害が出た。
庭の芝生がボッコボコ。あちこちに塚を作られた。芝生の上を歩くと地面がフニャフニャする。対策が遅れてしまったが、このまま放っておくと芝生が全滅しそうだ。
モグラは鳥獣保護管理法で許可なしで捕獲や殺傷は禁止されているようだ。なので対策は①ニオイで追い払う②音で追い払う③エサを減らす、だそうな。
今回は①ニオイで追い払う、忌避剤で対策することにした。
ググると深さ20〜30cmくらいの穴を30cm間隔くらいで掘って、忌避剤を入れると書いてある。イメージとしては、忌避剤のフェンスを地中に作ってこっち側に来させないようにするのだ。
しかし、畑なら穴も掘りやすいが、芝生に30cm間隔での穴は掘りにくい。せっかくの芝生を自分で台無しにしてしまいそうだ。ググっても芝生地での具体的な方法を探すことができなかった。
そんなとき、杭などを地面に埋めるための下穴を開ける「アースドリル」というものを見つけた。「これだっ!」と、早速「スターエム・アースドリル」を取り寄せた。
これならピンポイントで芝生の地面に穴を開けられ、そこに忌避剤を入れれば良い。芝生のダメージを最小限にすることができる。
電動ドリルなどで使用するため、人力に寄らず効率よく穴が開けられそうなのもポイント高い。
スターエムのアースドリルは全長が330mmの園芸用と500mmのハウス用がある。サイズは園芸用は15・20・25・30mmの4種類。ハウス用は20・25・30・35mmの4種類。
また、メーカーのホームページにはハウス用に単溝型と両溝型の2タイプが掲載されているが、単溝型は廃番になっている。
値段は同サイズならハウス用は倍くらいする。穴の深さが30cm必要ならハウス用しかない。
モグラ退治以外の使い途が今のところ見当が付かないが、ハウス用でも一番安い20mmのものを手に入れることにした。
入手したアースドリルは透明の円筒形プラケースに入っていて保管にも便利。
買ったばかりだと油にまみれていて、素手で触らない方が良い。
ドリルは溶接ではなく、鋼材1本からの削り出しで作られているため高剛性で丈夫。木工用のドリルビット同様に掘った土が自動的に排出され土詰まりが少ないなど、良いことずくめ。
ドリル先端。
ドリル後端。10mmの丸棒で、3本溝が入っているタイプ。
使用するドリルは当然チャック式のものに限られる。我が家の電動ドリル、ボッシュ GBM10RE/Nがチャック10mmまで対応するのでちょうど良かった。
それともう一つ、ドリル用のサイドハンドルも購入した。
ドリル使用時に土中に石があると、ドリルの回転に急ブレーキが掛けられたような状態になり、電動ドリル本体が振られてしまうようだ。その時、急に振られると手首を痛めてしまう危険がある。
電動ドリルにサイドハンドルを付け、それに手を添えることで急に電動ドリル本体が振られることを防ぐことができる。
GBM10RE/Nには直径約43mmのサイドハンドル取り付けスペースがある。
穴あけの適正回転数は約1500rpm以下。GBM10RE/Nの最大回転数は2,600rpm。電子無段スイッチで押し込み具合で速度が変化するため、トリガーを押し切らないで作業した。
ただ、場所をいろいろ変えても15cmくらいの深さで石に当たり、それ以上深く掘れなかった。仕方がないので、掘った穴いっぱいに埋まるように粒状の忌避剤を流し込んだ。
地面の質によると思うが、20ヵ所くらい穴開けしたが、作業自体はあっという間だった。芝生はドリルを抜くと開けた場所がわからなくなるため、穴開け直後に目印を入れておく必要がある。
その後2週間くらい経ち、それなりの効果はあるようで被害の拡大は抑えられている。