BANANA号(2)

自転車は、いろいろなメーカーで作られたパーツを寄せ集めて組み立てられている商品だ。ほとんどすべての部品を自社設計している自動車とは違う。
自転車メーカーはたいていの場合、フレームの設計と製作、クランクや変速機などの既成パーツの選定、そして、それらの組み立てをしているようだ。
だから、個人でも組み立ての知識と道具さえあれば、部品を集めてきて自転車が作れるのだ。

自転車パーツには用途や仕様により、色々な規格や互換性があり、そこのところを押さえてパーツを揃えないと、無駄な費用を掛けることになってしまう。
フレームによって取付可能なパーツも異なるので、最初にフレームを手に入れることにした。

2006年12月、サイクルスポーツ誌に名古屋市内の自転車屋さんの年末セールの広告が出た。その広告に、ちょうど自分の身体のサイズにあったロードバイクのフレームが特価品で掲載された。
それがGIANTのFS TCR HYBRID。2004年モデルの型落ちだったが、なんと定価の1/3程度の価格。カラーの選択の余地はないけど仕様に問題なし。
現品限りの商品なので、他の人に先を越されてはならないと、セールの初日、開店と同時に入店しゲットしたのだった。

三河湖サイクリング

計画では自分でできないことや専用工具のいる作業は自転車屋さんにお任せし、あとは自分で行うつもりだ。
例えば、コラムカットは素材がカーボンで失敗したくないし、カット用の工具も必要だった。
ホイールも流行の完組みホイールでなく手組みホイールにしたくて、ホイール組みのスキルがないので自転車屋さんにお任せすることにした。

フレームを手に入れてから少しずつ部品を買い足していった。
自転車屋さんからだったり、通販だったり。通販の時はなるべく送料が無料になるように、金額をまとめながら。

フレームに合わせて調達しなければならないパーツは、ボトムブラケット(BB)とフロントディレーラー、シートポストなどだ。
BBはシェル幅やねじ山のサイズにより、フロントディレーラーは取り付け方により、シートポストは直径により、それぞれ種類がある。
ちなみにFS TCR HYBRIDフレームは、BBはシェル幅68mm(JIS規格)、フロントディレーラーは直付け、シートポストは直径27.2mmだった。

駆動部であるコンポーネントのメーカーはシマノ、カンパニョーロ、スラムが3大メーカーだ。やはり価格的にリーズナブルなのはシマノだろう。
しかも、それぞれにグレードがあり、価格が天と地ほど差がある。シマノのロードバイクパーツでは下から2300(当時は2200)、SORA、TIAGRA、105、ULTEGRA、DURA-ACEといったグレードがある。
BANANA号はシマノのTIAGRA。下から3番目のグレードだ。上位グレードに比べ安価であることと、このグレードから変速レバーがデュアルコントロールレバーであること、BB&クランクがホローテックだったことで、TIAGRAにすることにした。

坂に弱いのでチェーンリングはトリプルの非力仕様だ。クランク長も身長に合わせて165mmのもの。
さらにスプロケットは14-25Tのジュニアカセット。どこまで非力なんだよ、という軟弱仕様だ。市販車だとトップスピードが11Tや12Tが多いのだが、僕の脚力では踏めそうにない。踏まないギアを付けておいてももったいないので、9段すべて使えるようにするためのチョイスだ。

でもBBとブレーキ、ハブ、チェーンはグレードをちょっとおごった。
BBは互換性があり、価格が安いULTEGRA。走れなくても止まることは重要なので、ブレーキもULTEGRAだ。そしてハブはより回転性能が良いんじゃないかと105にした。チェーンはピカピカの銀色が良かったのでXTRグレードだ。

佐布里池

ホイールは群馬県にあるサイクルショップ タキザワに注文した。
タキザワはリムとハブ、スポークの3点を購入すると、ホイールの組み立て料金が無料になる。しかも当時DT SWISSのRR1.1というリムが他店に比べめちゃくちゃ安かった。リムテープもおまけで付いてきた。
発注時に自分の体重やどんな乗り方をするとか好みを書いて注文。僕の乗り方では今まで振れ取りが必要になったこともなく、一度、追突事故で前輪の振れ取り修正をしただけだ。

同時に組み立てに必要な工具も揃えていった。
滅多に使わない工具、高価な工具、それらが必要な作業は自転車屋さんに任せるからパス。よく使う道具やメンテナンスで使う工具を重点に、自転車専用でなくても安価に代用できる工具があれば、これらで揃えた。

やっとパーツや工具が揃い、組み立て始めたのは2007年9月頃になってからだった。

BANANA号(3)につづく

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BANANA号(1)

僕のロードバイクBANANA号は、自分で組み立てた自作バイクだ。
しかも!生まれて初めて自分で組んだ自転車なのだ。それまで自転車というものは、メーカー完成車を自転車屋さんで買って乗るものと思っていた。

BANANA号の前に、Koga-MiyataのLakesideというクロスバイクに乗っていた。今も現役で街乗り用に使っている。最初は通勤に使ったりしたが、あまり乗ってあげていない可哀想な子だった。
しかし、2006年になると友人たちが自転車を買いはじめ、みんなでサイクルイベントに参加するようになった。
それでもその頃はイベントなどで距離を走るようになっても、せいぜい50km程度。坂も途中で歩いてしまったり、向かい風でカミさんにも置いて行かれるくらいの超情けない有様。

誰が言っていたか忘れたが、自転車は10万円を越すと別物になると聞いていた。そんな憧れもあって、もっと良い自転車が欲しくなった。
ここで普通は自転車屋さんから完成車を買うのだろうが、そうはならなかったいろいろな理由があるのだった。

渥美半島サイクリングロード

理由その1:信頼のおける自転車さんを知らなかった

Lakesideは、いわゆる普通に街で見かける普通の自転車屋さんで買った。当然メンテナンスも買ったお店でやってもらっていた。当時の自分はチェーンの注油も満足にしない、自転車に無知な人間だった。トホホ。

ある日リアディレーラーの中段あたりでの変速がおかしくなった。買ったお店に持ち込んで見て貰ったら、「ローとトップは調整できるが(いわゆるインデックス調整)、中段は調整できない。あきらめろ。」と断言されてしまった。なんてこったい!
納得できないので近所のサイクルベースあさひに持っていった。すると中段はケーブルのテンションで調整すると言われ、しかも「ディレーラーハンガーが曲がっているから、シフトアップを優先して調整しました」なんてことまで言われてしまった。

スポーツ自転車は、自転車屋さんのスキルによって満足な結果が得られないんだと勉強した。
当時はプロショップと言われる自転車屋さんへ行ったこともなく、良い自転車屋さんを他に知らなっかたのだった。

理由その2:自転車は自分で組めるということを知った

自転車屋さんに行けなくなって、本やホームページ、ブログなどでメンテナンス情報を仕入れ、自分でメンテナンスをするようになった。ちょっと進化した。
それらのホームページ、ブログを見ていると、自転車を組んだという話が書かれていて、中には詳しく説明されている人もいる。
当時参考にした方のホームページを現在見つけることができないのが残念だが、フレームやパーツの選定理由から組み立て手順まで、細かく説明されていた。
そんなところから、「自転車は自分で組める」ということを知った。

Lakesideを買った自転車屋さんには「勝手にいじるな。メンテナンスは持ってこい」とまで言われていたので、目からウロコだ。

理由その3:自転車を組み立てる情報を手に入れることができた

メンテナンス本のたぐいでパーツの交換とかのページがあるので、局所的には分かるのだが、一から組み立てとなると話は別だ。
しかし、自転車を個人で組み立てる人が多いのか知らないが、ちゃんとその需要に応えるものがある。しかもDVDで市販されている。
サイクルメンテナンス制作・販売の「ロードバイク完全組立」と「MTB完全組立」「ホイール組みの達人」だ。
僕が入手したDVDは、さらにバージョンアップされ、内容も充実し、見やすく分かりやすくなっているようだ。

百聞は一見にしかず、やっぱり文字で読むよりムービーで見ると分かりやすい。
インターネットやDVDが出てきて良い時代になったものだ。ただ正しいもの、自分にとって最適なものを見極める力が必要になったが。

理由その4:メーカー完成車に好みの仕様のものがなかった

メーカー完成車の場合すべての仕様が決まっている。それが自分の好みや需要にマッチしていれば良いのだが、万人向け仕様なので換えたいところ満載だ。
グレードアップのパーツ交換は自転車いじりの楽しみのひとつだが、新車納品時の交換は追加費用になるので無駄であることには違いない。

既製品はトータル価格を抑えるため、たいていの場合、他のパーツに比べブレーキのグレードが低いことが多い。それとホイールにもコストのしわ寄せが。
クランク長やチェーンホイール、スプロケットが自分に合っていなかったりすることもある。発注時にパーツをチョイスできるメーカーもあるが、それはほんの一部だ。
さらに背が低いと選択肢も少なくなるので、ますます自分の満足度から遠ざかっていく。

理由その5:お金がなかった

ちゃんとした(?)メーカー完成車を購入しようとすると、だいたい15万円くらいからじゃないかと思う。いろいろ言い出せばそれ以上。
当時(今も)まとまったお金もなく、月賦とかローンを組むのも嫌いな性分なので、なかなか手が出ずらい。
そこで、自分の小遣いに合わせ長期スパンでパーツを買い集めていけば、自転車を手に入れることができる、と思ったのだった。

矢作ダムサイクリング

以上のような理由で考えた結論が自分で組むことだったのだ。
自分の体力に合わせ、好きなパーツで、リーズナブルな価格で、手持ちの資金に合わせ、自分仕様の自転車を作ることができる。
何よりも自分で自転車を組んでみたかったのだった。

BANANA号(2)につづく

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史上最強アイドルBEST50

1月14日(金)のミュージックステーションは2時間スペシャルで「史上最強アイドルBEST50」というのをやっていたね。
出演者は司会のタモリさんと竹内由恵アナだけで、過去に収録したVTRを流すという、シロート目にも想像できる安上がり企画だ。

で、南野陽子さんは堂々の第30位(563万枚)。
Perfumeはランキングに入ってなくて、こんな人(グループ)もいた(いる)よ、みたいなくくりで「ポリリズム」が流れた。

ランキングをもう一度見たいと思っていたら、本家サイトにはなくて、えらいもんだね、個人の方が一覧を作ってアップしていた。>こちら

こういうスペシャル番組に否定的な家族も、見だしたらつい面白くなって、裏番組の「ハンコック」を蹴って、最後まで見てしまった。
途中から1位は誰かを予想し始めたりして。
案の定、第1位はSMAP(3231万枚)。第2位の松田聖子さん(2951万枚)を280万枚も差を付けての貫禄の1位だ。

ランキングを見てると、現在活躍しているのはジャニーズの方々とAKB48くらい?他は昔活躍していてオジサンやオバサンになってしまった方々やちょっと衰退(ゴメンね)した方々。
そのうち、こんな企画も成り立たなくなってくるんだろうか?ちょっと淋しい。

ところで僕の好きな岩崎良美さんは、まあたぶん妥当として、岩崎宏美さんがランキングに入っていないのは、アイドルじゃないってこと?浜崎あゆみさんは作詞してるからアイドルじゃないんだよね?

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ナンノ・ボックス

「ナンノ・ボックス」といえば2005年6月にデビュー20周年を記念して発売された、南野陽子さんのCD+DVDセットのボックス。
ちなみに「ナンノ・ボックス」はオリジナルアルバムやシングルなど、歌唱曲すべてがカバーされている11枚のCD、CMなどの未公開映像DVD、新曲「最終(ラスト)オーダー」の8cmCDのセットだった。
この他に、過去にリリースされた映像ソフトを網羅した「NANNO DVD BOX」。サウンドトラックが網羅された「NANNO SOUND TRACKS + SONGLESS」。これら3つのボックスが当時リリースされたのだった。

ナンノ・ボックス

昔からのファンは当然リリース時に手に入れていると思うが、遅れてきたファンが現在手に入れようと思ったら、ヤフオクとかで出品されるのを落札するくらいしか手段がない。
しかも、158000円などという不届きな価格で出品されているものもある(全然落札される気配はないが)。通常は25000円前後くらいで落札されていると思うが、そのくらいだと、まず間違いなく入札がある物件だ。

そのくらい今なお需要のある「ナンノ・ボックス」が、Sony Music Shopのオーダーメイドファクトリー「アンコールプレス」対象商品となって予約を受け付けている。

Sony Music Shop「ナンノ・ボックス」

「商品内容」と「重要」の記載されていることが矛盾しているので気になる。気になる。

「重要」には、

ジャケット絵柄ならびに収録音源(画源)について、オリジナルCDもしくはアナログ、その他を再現し商品化致します。歌詞カードがあるものは歌詞カード付き。発売当時のブックレット、パッケージなどとは仕様が異なりますのであらかじめご了承下さい。

なんてことが掲載されている。
エー!違うの?ブックレットが結構重要だったりするんですけどぉ!!

2011年1月7日から2011年2月9日まで予約を受け付け、予約が100%に達するとアンコールプレスが決定する。規定数に達しなければ、話はなかったことになる、という形式だそうな。

この記事を書いている時点での予約数は「18%」。

ぜひプレスは実現して欲しい。実現して欲しいが、今の僕には辛い。先立つものがない。23000円は辛い。

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サイクルラックのDIY

「自転車と犬は家の中で飼え」を家訓(?)とするわが家。僕のロードバイクBANANA号は座敷で飼っいる。
本来は座敷だったのだけど、今は仕事場兼自転車保管所兼メンテ作業場兼寝床だったりする。

BANANA号はずっと床置きで、当然スタンドとか付いていないので、壁や何かにもたれかけさせたり、メンテナンススタンドに置いていたりしていた。
床を占有して邪魔だったので、チェストの上に設置できるサイクルラックをDIYして、今ではスッキリすることができた。
今日は誰でも簡単に作れるウッディーな(ちょっとごついけど)サイクルラックをご紹介する。

サイクルラック完成状態

写真は組み立てられた状態のサイクルラックだ。ご覧の通り2×4の角材がメインコンポーネントの簡単な構造だ。

材料は、
・2×4の角材 6フィート 2本
・柱上部を連結する適当な板 1本
・棚受け 300×350 1組(取付用ネジは製品に付属)
・L型アンカーボルト M10×300mm 2個
・アンカーボルト用のナット、座金 M10 4個ずつ
・木ねじ(背面底部連結用) 8本
・木ねじ(柱上部連結用) 8本
・コーナー緩衝材 適当

材料費は全部で2200円くらいで済んでしまった。2×4の角材が売り出しの時がねらい目だ。

寸法図

まず2×4の角材はそれぞれ900mmで切断し、その残りの920mmが柱部分だ。
900mmのもの1本が背面底部用になり、横方向への転倒防止用になっている。
足部はもう1本の900mmのものから350mmの寸法で2本とる。
ホームセンターで角材を買ったときに、いっしょに切って貰えばOK。

自転車はL型アンカーボルトに掛ける。直径10mmあるので太いドリルが必要だ。ホームセンターで穴あけもしてくれるなら、頼んだ方が楽できる。太いドリルを買うと高い。

写真では柱上部連結板の位置に取り付けてあるが、アンカーボルトのネジが切ってある部分が短いため、ボルトの後ろにしかナットが入れられず、クルクル回ってしまう。
寸法図のように取付位置を変更し、ダブルナットに改造する予定だ。

組み立ては、柱の背面底部と前面上部に木ねじで止めるだけだから簡単だ。
足部は壁面に棚を付けるときに使う、よくある棚受けだけで連結している。
2×4の角材は意外に柔らかく、電気ドリルで木ねじをねじ込むと、必要以上にねじ込んでしまう。力加減が大切だ。

赤字の寸法は、載せる自転車のフレームに合わせて調整すること。
トップチューブの下側にシフトやブレーキのケーブルが通っている車種だと、ケーブルがアンカーボルトとフレームに挟まれ、フレームを傷つける。
フレームを2点で持ち上げて、ケーブルを避けられ、しかも重量バランスの良い位置を探そう。
アンカーボルトの取付位置が低すぎると、タイヤが足部や床に接触する。

アンカーボルトには、フレームの傷防止のため、緩衝材を付けると良い。写真のものはコーナー用のクッション材を巻いた。ちょうど適当なものがなかったので、これを使ったんだが、自転車の重量でへこんで戻らなくなるのが玉にキズ。

自転車を載せた状態

写真は自転車を載せた状態。
スローピングフレームなので、尻上がりなのはご愛嬌。載せる自転車に合わせてアンカーボルトの位置を変えると良いかも。
BANANA号の場合、サドルバッグをつけていると後輪側の荷重が大きいので、尻上がりでもほとんどの重量が後輪側のアンカーボルトに掛かっていて、前輪側は添えてる程度だ。水平にしようとすると、逆に前輪が持ち上がってしまうかも知れない。
ペダルが柱の間に入って回せないので、整備台にはならない。アンカーボルトや足部を長くすれば整備台にできるかも。今回は整備台を目的としないので使い勝手はわからない。

この自作サイクルラックを使い始めて8ヶ月くらいになるが、今のところ何も問題なく、しっかりしたもの。
だが、このページを参考にされても保証できない。あくまでも自己責任で・・・よろしくお願いします。

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