360度カメラ Insta360 ONE X2 がやって来た

サイクリングするときに自転車にアクションカムHDR-AS100Vを設置して全行程を録画している。以前はサイクリング動画をYouTubeにアップしていたが、この頃はほぼドライブレコーダー代わり。
そのHDR-AS100Vは最近RECボタンの調子が悪くなった。まっすぐ押しても反応してくれず、上の方を重点的に押すと、かろうじて反応してくれる。

そろそろアクションカメラの世代交代の時期のようだ。
代替機種にアクションカムHDR-AS300かFDR-X3000も考えたが、今年の1月28日で生産終了になり、実質的にアクションカメラから完全撤退みたいだ。

それともGoProか、いっそ低価格の中華GoProもどきかと思案していた矢先、急展開というか360度カメラを買ってしまった。

なぜ360度カメラにしたか、それはドローンで撮ったような映像や第三者の視点のような映像、複数のカメラで撮ったとような映像が1台のカメラで撮影できることに魅力を感じたからだ。
以前前後にカメラを付けて、前方と後方の映像を織り交ぜた動画を作った。360度カメラならさらに左右の景色やバリエーション豊富な映像作品を作れる。

完全に予算オーバーなのだが、手に入れたのは中国深圳嵐ビジョン社のカメラブランド「Insta360」シリーズの「ONE X2」を選んだ。

360度カメラというと国産の「RICOH THETA」があり比較的低価格で良いが、1回ごとの動画撮影時間が短く、自転車車載動画には不向きだ。

「Insta360」シリーズはGO 2やONE R、ONE X、ONE X2とラインナップされている。
この中から「Insta360 ONE X2」を選んだのは、昨年10月に発売され比較的新しいこと、長時間動画撮影ができること、操作性が簡単で自転車車載に向いていると思われたことだ。

シュリンクパックされたパッケージは、中身を触れられていないことが確認できて安心できる。

シュリンクパックのビニールを破き、紙箱のフタを引き上げるとONE X2本体とご対面。カメラ下の小箱には付属品などが入っている。

小箱の中は、写真下段、左からレンズクロス、保護ポーチ、USB・TYPE-C充電ケーブル。
写真上段、左からステッカー、12ヵ国対応のクイックスタートガイド(快速入門指南)と防水についての注意、保証についての説明書。

保護ポーチは、ONE X2本体をすっぽり覆えるほどの大きさがあるが、キツメなので擦れてレンズに傷がつきそうな気がする。僕は多分本来の用途には使わないだろう。

クイックスタートガイドはページ数はあるが、日本語部分は7ページだけで、基本的な製品説明とカメラをアクティベートするまでの説明しかない。
英語と簡体中文だけのチュートリアルがInsta360のホームページにあることはある。しかし、これらのドキュメントだけでカメラを使えるようになるのはとても難しい。

そこで頼りになるのはYouTubeだ。YouTubeには先人たちの初心者向けチュートリアルムービーがたくさんアップされている。多分、苦労して使えるようになった方々の動画なので、初心者が疑問に思うようなことが丁寧に説明されている。

これが使えるようになる早道なので、これから使ってみようと思われる方は、YouTubeで「Insta360 ONE X2」と検索することをオススメする。

ONE X2本体正面。レンズにはまだ保護用のカバーが付いたまま。ちょうどレンズカバーの青いベロの下にマイクホールがある。ロゴの右側の横長スリットはステータスインジケーター。

インジケーターは、電源を入れるとぶ青く点灯し、しばらくすると緑色に変わり、いつでも撮影可能なスタンバイモードになる。
マイクロSDカードが入っていないときや誤動作のとき、容量がなくなったときは青く点滅する。

スタンバイモードでシャッターボタンを押すと、動画撮影の場合は赤色でゆっくり点滅し、写真撮影の場合は緑色で1回点滅する。
電源が切れた状態での充電中は赤色で点灯し、充電が完了すると消灯する。

ONE X2本体背面。こちらの面にも正面と同じ場所にマイクホールがある。中央はタッチスクリーンで、ファインダーと設定や操作メニューを表示する。
その下の丸がシャッターボタンで、その下には正面と同様のステータスインジケーター。

電源を入れた直後のタッチスクリーン。

上はバッテリー残量と動画撮影可能時間などの表示。
左はレンズモードの切り替えボタンとその状態の表示。写真は360度モードを示している。
右はフロントレンズとリアレンズを切り替えるボタン。
下は撮影モードと解像度などの表示と切り替えボタン。

さらに上下左右の矢印をスワイプすると細かな設定メニュー画面を表示する。

ONE X2本体右側面。レンズ側の丸い穴はマイクホール。その右はカバーの内側にUSB端子。さらにその右側はバッテリー。

USB端子カバーを外したところ。中にタイプCのUSB端子があり、バッテリーの充電やマイクアダプターを付けて外部マイクを接続できる。
また、モバイルバッテリーを接続し外部給電撮影も可能だ。

USB端子カバーは思い切って引っ張ると本体から完全に取り除くことができる。
マイクアダプターを付けたときや外部バッテリーを接続したときなど、カバーを取り除かないと映り込んでしまう。

バッテリーはバッテリーケースカバー一体型。現在バッテリー単品は品薄で、なかなか手に入れるのが難しい。

このバッテリーは結構長時間撮影ができるようなので、外部給電するのなら当分は手持ち1本でも何とかなりそうだ。

ちなみにバッテリーに貼ってあるシールには「バッテリーを外してUHS-I・V30のマイクロSDカードを入れろ」と書いてある。
360度撮影の場合、書き込まれるデータが大きいので高速・大容量のカードが望ましい。

バッテリーを抜くと底の左側にマイクロSDカードスロットがある。写真の状態からさらに奥に押し込んでセットする。

奥に入った状態からさらに押し込むと、カードが飛び出してくる。ただし、完全には出てこないので最後はピックアップしにくい。

ONE X2本体左側面。レンズ側の丸い穴はマイクホール。その右はスピーカー。中央は電源ボタン。

電源ボタンは押すと電源ON。タッチスクリーンは設定時間で画面が消えるが、その時に電源ボタンを押すと画面が復帰する。電源ボタンを2秒以上押すと電源が切れる。

工場出荷状態だと画面オフや自動電源オフの設定時間が短い。しかし、画面が長時間オン状態だとバッテリーの消耗も速い。

ONE X2本体底面。一般的な三脚などに装着できる1/4ネジが付いている。

Insta360 ONE X2は、カメラ単体だけでは活用することができない。撮影したデータを加工編集するソフトウェアと二人三脚で、はじめて有効活用することができるのだ。

ソフトウェアはiOS、Android用「Insta360-GO 2,ONE X2,R,X」アプリとMac、Windows用の「Insta360Studio 2021」がある。
iOSアプリの場合A11以上のCPUを搭載するiPhoneかiPad、Mac版Insta360StudioはmacOS10.12以降、過去2年以内のAMDまたはIntelの主流プロセッサ、16G以上のメモリ、SSD128GB以上、Nvidia GeForce GTX 1060(6GB)以降のグラフィックカードがシステム要件だ。

まず、カメラをアクティベートするためにiOSかAndroidアプリを使う必要があるが、僕のiPhoneは、A9の第1世代iPhone SEだったけどアクティベートは問題なくできた。
iMac(27-inch, Late 2012)はアプリは起動したが再生がカクカクで、編集できそうにない。

第5世代iPadもA9だが、何とか再生したのでとりあえずこれで間に合わせるつもりだが、編集後の書き出しにとんでもなく時間がかかることが予想される。

海外情報だが、M1Macbook AirでInsta360Studio 2021が動くという報告があったので、どう対処するか頭とフトコロに痛い事態に直面している。

「Insta360 ONE X2」はどこのネットショップを覗いても、Apple製品並みに価格統制が敷かれていて値引きがない。アップルストアだけはほんの少し安い。送料無料だし。
あとは楽天会員なら楽天市場のショップでポイント増量の時に買うのがオススメ。ただし、楽天市場のInsta360公式ストアは海外発送で個人輸入扱いになるので注意が必要だ。

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