保護ゴーグル・山本光学 YG-5200 PET-AFα

木材を切断したり削ったりしていると切り屑の粉塵が舞う。

今まではホームセンターで購入した写真のような保護メガネを使っていた。目が悪いので視力矯正用のメガネの上に重ねるオーバーグラスタイプのものだ。

安いものだと視界も歪みがちで装着しているのがかえって苦痛になるし、煩わしく感じていた。

おととしヘルペス性角膜炎を患って以来目の性能が極端に落ちた。これ以上悪くしたくないので、ここは一丁奮発して満足のいく保護メガネを新調することにした。

最近使い始めたのが山本光学の「YG-5200 PET-AFα」。

写真のように矯正用メガネの上からガバッと装着できる一眼タイプのゴーグルだ。

付けてみた最初の印象は「視界がクリア」。歪みがほとんどないので装着時の苦痛がなくてずっと付けていられる。

レンズはポリカーボネート樹脂製だそうだが、両端を持ってフレームごとグニャッと曲げられるくらいの柔軟性がある。

それじゃあ顔にピッタリくっついて隙間がないかといえば、顔の大きさや形にもよると思うが、若干隙間は空くので完全密着とはいかないかな。

伸縮性のあるゴムベルトで、装着もラクだし、ずっと付けていても気にならない。

使用しないときも頭の上にズラしておけるので、外した後に探し回ったりすることもなく、付けたり外したりの煩わしさが少ない。
その辺にぶら下げておけば、下に置いて踏んづけたりしないし、すぐに見つけられる。

重量は実測76g。頭に付けっ放しでも気にならない重さ。

ゴーグルなんて日曜大工作業にはちょっと大袈裟な感じがして躊躇したが、最初からこれにしておけば良かった。
フレームが透明であることも圧迫感の軽減に貢献しているのかも。

顔のカーブに沿って湾曲するくらい柔らかいので、メガネの形状によってはフレームがレンズの内側に接触する。

最初の試着でいきなり傷を付けてしまった。視界の外なので気にはならいが、交換用の別売レンズと用意されている。

このゴーグル「YG-5200」は同じ型番で複数の製品が存在する。

低価格の「YG-5200」はレンズの仕様がセルロースレンズ、セルロースレンズにくもり止め加工、ポリカーボネートレンズに外側ハードコート・内側くもり止めの3種類がある。

さらにその上に、ポリカーボネートレンズに両面ハードコートくもり止加工した「YG-5200 PET-AF」。

今回紹介した「YG-5200 PET-AFα」は、ポリカーボネートレンズに外側ハードコート・内側高性能くもり止めのものだ。

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ジグソーテーブルを作っているのだがOMG!

あるものを作るためにジグソーテーブルを作ることにした。

専用の木工室があるわけでもなく、大きなものを常時置いておける場所もないので、とりあえず簡単コンパクトでできるものを考えた。

以前DCMの万能作業台を買ってそのままにしてあったので、これを土台にして、この上に置いて作業できるようなジグソーテーブルを作ることにした。

まず放ったらかしだった万能作業台を組み立てる。

パーツは木製の天板2枚とスライドベース、ステッププレート、左右の脚フレームがそれぞれ2点ずつ。あとは組み立てに使うネジや座金各種とゴム脚キャップと完成後に使うバイス各種。

組み立てに使うブリキのスパナも入っているが、ちゃんとしたものを使う方が作業がはかどる。他にプラスドライバーが必要だ。

天板にスライドベースを16ヵ所木ネジで組み付ける。ねじ込むのが堅くて手のひらが痛くなる。

最後に脚フレームの先端にゴムキャップを履かせれば完成する状態。

スライドベースの左右のネジ穴の位置が合っていなくて、無理矢理取り付けるとめちゃくちゃ歪んで取り付く。
こんなものかと諦めが付く値段だが、酷いものだ。

天板の穴にバイスを差し込んで使うが、バイスはものによって差し込むと抜けなくなる。

万能作業台の上に置くジグソーテーブルは、僕の持っている機種と同じ「ボッシュ PST 1000PEL」でジグソーテーブルを作られている「DIYの電動工具はこれ!」さんの記事を真似させていただいた。

で、いきなりジグソーを仮組みしたほぼ完成状態だが、なんかおかしい。

ブレードの刃先が向こうを向いているではないか!!

なってことだ!ブレード押さえはこちら側に付けなくてはならなかったのだ!

脚はボンドとコースレッドでくっついているため、サイド側に脚を追加して横からブレード押さえを付けるように改造することにした。
ブレード押さえの長さが足りないので造り直さなければならない。

合板を買いに行ったところで雨がパラパラ。次第に怪しい空模様になり本日は閉店終了。青空工房の辛いところだ。

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乾湿両用掃除機 E-Value EVC-200PCL

TWINBIRD パワーハンディークリーナー HC-EB51」を日曜大工の切り屑掃除に使っていたが、少し使うだけでモーターの過熱保護装置が働き止まってしまう。
あんまりよく止まるものだから日曜大工のお供には全然相応しくないことがわかった。

そこで家庭用には無骨だが、日曜大工にはピッタリな掃除機を買い直した。

今度の掃除機は乾湿両用の「E-Value EVC-200PCL」。

ヘッド部分が共通で、集じんタンクがプラスチック製とステンレス製の2機種ある。購入当時より現在価格は値上げされているが、購入当時はプラスチック製のものの方がかなり安かった。

集じんの容量が11Lで、吸水容量も11L。

ヘッド上部に大きなON/OFFスイッチが付いていて押しやすい。

タンク側面に吸込み口があり、吸込み口の突起にホースの抜け止めが噛み合って簡単に抜けてしまわないようになっている。

ヘッド側面の排気口にも突起があり、こちら側にホースを接続するとブロアとして使用できる。

排気口横とタンク底部にコード掛けがあり、電源ケーブルを巻き付けられるようになっている。

しかし、排気口横のコード掛けは小さいのと排気口が邪魔になってコードが外れやすい。コード掛けの場所や大きさにもう少し配慮してくれたら使いやすいのに、地味にストレス。

サイド2ヵ所にタンク側にラッチ、ヘッド側にラッチが掛かる場所が設けられている。ヘッドとタンクは簡単に分離できる。

購入時、付属品はタンクの中に入っている。写真はフレキシブルホースとクロスフィルター、集じん袋、湿式時に使用するフォームフィルター。

延長パイプ3本、ワイドノズル、丸毛ブラシ、他に隙間ノズルが付属する。

ペーパーカートリッジフィルターは最初から取り付けられている。

キャスターとヘッドに付けるハンドルは購入時は分解された状態で入っており、自分で組み立てなければならない。

キャスターもハンドルもネジで締め付けるだけなので難易度は高くない。

購入してから1年くらい経つが、途中で止まるようなこともなく、吸引力も良い。タンクの容量もたっぷりなので、買ってからまだ一度もゴミ捨てしたことがない。
ただし、図体がデカいので使わないときの置き場所に困る。普段はバモスの荷台に置きっ放しで、うちではR2-D2みたいだと言っている。

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サイクル整備台のDIY顛末記

BESV JR1にはスタンドを取り付けていないので何かにもたれ掛けさせるか、サイクルスタンドに載せるかする。

普段はサイクルベースあさひオリジナルのサイクルスタンドを使っている。もう随分長いこと使っていて、折り畳みなんかできないが、頑丈で安定していてとても良い。
ペダルを回してディレーラーの整備やチェーンへの注油、クリーニング作業ができることもサイクルスタンドの必須要件だ。

しかし、このサイクルスタンドはよくあるチェーンステーとシートステーを引っ掛けるタイプ。
JR1はリアモーターの電源ケーブルとディスクブレーキホースがチェーンステーと並行して取り付けられていて、これらが干渉してしまうのだ。無理すると電源ケーブルのコネクターが外れてしまうこともある。

別のタイプのサイクルスタンドを探すことにしたのだが、ネックとなるのがJR1の重量。電動アシスト自転車はとても重く、市販のサイクルスタンドでは耐荷重オーバーになってしまうのだ。

そこで、VIVAの自転車修理台を参考にイレクターを使って自作することにした。

上図は最初に作った設計図だが、この通りではいろいろ不具合が見つかり、時間もお金もだいぶ使うことになってしまった。

最初に450mm1本と300mm3本のパイプを購入。1200mm1本と264mm2本はバモスのルーフインナーラックを作った時に余っていた手持ちもの。

メタルジョイントはHJ−6を2個とHJ-1を1個。

プラ製ジョイントはJ-7Bを3個とJ-59Cを1個

パイプの末端を保護するプラキャップJ-49を5個と脚に使用するゴムキャップEF-1202Aを4個。

それに接着剤サンアロー50mlを1個と自転車を載せる部分のパイプに被せる内径24mm×長さ180mmのスポンジカバー1個を用意した。

早速組み立て開始。プラパーツはそのままではグスグスで固定しないので接着する。

キャップを接着するとスポンジカバーを入れられないので先に挿入。そのままでは入らないのでシリコンスプレーを吹いてやるとスルッと入る。
ゴムキャップも先に付属のキャップを接着してやるが、キャップを付けるととゴムキャップはなかなか入らない。これもシリコンスプレーを吹いてやったら簡単に嵌めることができた。

サンアロー接着剤は付属のスポイトを傾けるだけで水のようにポタポタ垂れてしまい、とても扱いが難しい。
「換気のために屋内で作業するな」と注意書きがあったので外で接着したが、これは正解。フローリング床や絨毯の上で作業したら大惨事だ。

サンアロー接着剤はプラジョイントやパイプ表面の樹脂を溶かして接着する。なので、ジョイントやパイプの表面に接着剤をこぼしても拭いたりしてはいけない。表面がズタボロになってしまう。こぼしたら放っておいて乾かすしかない。

で、とりあえず出来上がった第1弾の完成形。

JR1を載せてみたら一瞬にしてダメさが露見した。サドルの載せるパイプが頭を下げてしまうのだ。
メタルジョイントのネジを力いっぱい締め付けてもJR1の重量に負けてしまう。電アシの重さを舐めてはいけません。

対策としてサドル受けパイプの後端に補強の方杖を付けることにした。メタルジョイントHJ-1・1個とHJ-7・1個と短いパイプを追加投入。

メタルジョイントを付けるためにプラジョイントを撤去しなければいけない。イレクターは接着して作るので、簡単に改造できないのがデメリットだ。

まずジョイントのリブを切り離し、取り除く部分を切断する。パイプまで切らないように、3mmだけノコを入れる。
うちはマキタ・マルチツール MTM001が大活躍。あっという間に切断作業は済んだ。

切断は簡単だったが接着されているジョイントを剥がすのがたいへん。剥がした後も、メタルジョイントを取り付けできるようにノミなどで表面をならしてやる。

補強は上から押さえるのが良いのか、下から引く方が良いのかわからないが、とりあえず下から補強することにした。

これがサドル受けパイプを補強した第2弾の完成形。しかし、これも瞬殺した。

今度はこの根元のメタルジョイントが重さに負けて回転し、支柱が傾いてしまったのだ。また、脚の長さも300mmでは不安定であることもわかった。

支柱にも補強を追加した最終形態の設計図。脚の長さを450mmにし、脚を連結するパイプを2ヵ所にして支柱の補強を設置できるようにした。

補強用のパイプは支柱から200mmカットして流用し、自転車を載せる場所をサドルからシートポストとシートステーの連結部に変更した。

新たに450mmパイプを3本、メタルジョイントHJ-1・1個とHJ-7・1個、プラジョイントJ-7B・4個、J-12B・1個を追加投入。

450mmパイプの1本は元の脚を分解して救出した。ゴムキャップの中に入れるプラキャップがないとゴムキャップは簡単に外れてしまうが、一度接着したプラキャップは外せない。パイプの先端にマスキングテープを何重にも巻いて代用することにした。

支柱を立てるジョイントをJ-7Bにしたのは僕の勘違い。前に突き出た部分は不要だが、接着するときに支柱部分を直角に立てるためのストッパーとして役立った。

ほぼ完成した状態。これからさらにJR1を載せたときの高さなどを調整した。

JR1を載せた最終的な状態。

ペダルを回転させても補強の方杖に接触しないことを確認。

車体を安定させるためにプラジョイントJ-59Cでシートステーを捕まえている。

自転車受け部は補強していても自転車を載せると若干下がる。

とりあえず完成はしたが、支柱の横方向への補強が必要かも知れない。補強を増やすたびにスタンド自体の重量が増えるのも問題だ、JR1の重量をあなどっていた。
イレクターでの工作はリカバリーがしにくい。最初の設計段階が重要であることを痛感した。

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Insta360 ONE X2を使ってわかってきたこと

以前のエントリーでも書いたが、Insta360 ONE X2はハードウェアとソフトウェアの合わせ技で成り立っている。

Insta360 ONE X2本体には手ぶれ補正機能は搭載されておらず、ソフトウェアで補正が行われる。
また、360度撮影では前面と背面レンズで撮影された動画は別々のファイルで記録する。そのファイルを繋いで、一緒に自撮り棒も消して360度動画として見せてくれるのもソフトウェアの仕事だ。

手ぶれ補正機能は強力で、自撮り棒の先に付けたカメラが風や振動でブランブラン揺れていても、それをカバーできるくらい補正してくれる。
でも、遠くの風景を基準に補正をかけるため、風景は揺れていないけど、近距離にいるサイクリストはフワフワ揺れ動いたりする。
電子手ぶれ補正のカメラではトンネルなど暗い場所で解像度が落ちたりしていたが、Insta360 ONE X2は撮影時に補正をかけないので、結構キレイに撮れている。

ソフトウェアは2種類用意されていて、ひとつはカメラのアクティベーションに使用したスマホ(タブレット)アプリ。

もうひとつはパソコン用アプリ「Insta360studio 2021」。

スマホアプリとパソコンアプリでは操作方法は全然異なる。また、スマホアプリではAi編集機能や色調整などができるが、Insta360studioではできないなど機能に差がある。
自分はInsta360studioで編集することを選んだ。どちらのアプリを使うかは手持ちの環境と好み次第だが、Insta360studioにする明確な理由がある。

スマホアプリで編集するには、Insta360 ONE X2のSDカードに編集対象のファイルが入っていて、編集中は本体の電源が入っていなければならない。これがすごく問題なのだ。

5.7K30fpsに設定して360度撮影すると、256GBのSDカードで5時間23分くらい撮影できる。僕のメインの目的はサイクリング動画。ずっと撮りっぱなしなのでサイクリング1回分のファイルサイズがでかい。H264コーデックでの約3時間の動画は約160GBあった。

1週間に1回程度のサイクリングでも、撮ったデータをハードディスクに移していかないとSDカードが何枚あっても足りない。SDカードは高価なので何枚も持てないし。
ということで、ハードディスクに移したデータを相手に編集するには、Insta360studioを使うしかないのだ。

それにしても360度動画はハードディスク保存でもストレージ容量をバカ食する。動画編集したら元データを消すというさっぱりとした人もいるようだが、僕はまた使うことがあるかもと、元データをとっておくタイプ。
ハードディスクもどんどん買い足していく必要があるが、SDカードよりはコストダウンができる。

さて、編集するためにInsta360studioの習得が必須なのだが、これらのアプリの使い方の説明が公式ホームページ上に簡易的なものがあるだけで、詳しいドキュメントはない。
メーカーが詳しい取説をダウンロードできるようにしてくれるとか、どこかの出版社が虎の巻的解説本を出してくれるとうれしいのだが、そのようなものも存在しないようだ。

幸いなことに先進ユーザーがYouTubeやブログにマニュアル的なものをアップしてくれている。これらだけが頼れる存在だ。

360度動画を撮影するとプレビュー用の「LRV」ファイルと編集用の「VID」という2種類のファイルが保存される。
ちなみにファイル名は、「VID(またはLRV)_年月日_時分秒_00(または10)_ファイル番号.insv」となっていて、「00」が背面レンズ、「10」は前面レンズの動画ファイル。また、拡張子は動画のときは「insv」、写真は「insp」となる。

編集で映像を拡大したり縮小したりする。元データは画素数が多いほど拡大してもキレイになる。そのため360度撮影では5.7K30fpsで撮影したい。

アプリでは、そのような大きなデータから手ぶれ補正や前後レンズ画像の繋ぎ(スティッチング)、画面の切り出しをリアルタイムで行ってプレビューしている。膨大な処理になるため、マシンパワーはあればあるほど良い。

Insta360studioのシステム要件は、Macの場合、macOS10.12以降、過去2年以内のIntelプロセッサ、SSD128GB以上。スマホアプリは、iOSの場合、A11またはそれ以上のCPUを搭載する端末をメーカーでは推奨している。

僕の環境はiMac(late 2012)とA9の第5世代iPadで、OSしか要件を満たしていない。
案の定iMacでH265のファイルはカクカクスローにしか動いてくれない。アプリの反応も鈍くて、クリックしてから実行されるまでタイムラグがある始末。
コーデックがH264の場合は「なんとか」動くしアプリも反応したが、快適に編集作業ができるような感じではなかった。

しかたがないので、新しいマシーンを導入することにした。それがMacBook Pro(15-inch, 2019)購入のいきさつだ。

今Macを買うならM1搭載マシーンなのだろうが、あえて中古のインテルマシーンにした。
それは、2011年以降のインテルCPUにはQSV(Intel Quick Sync Video)というハードウェアによるビデオエンコード・デコードが搭載されていて、これがあるとH264やH265動画の書き出しが速いようなのだ。
M1にはQSVが搭載されていないので、今時点ではインテルCPUマシーンの方が処理が速いらしい。

MacBook Proに直接ハードディスクを接続し、H264とH265の動画をそれぞれプレビューしてみた。結果はどちらも問題なく動き、これなら何とか編集作業ができそうだ。

しかし、iMacでもMacBook Proでも、しばらくプレビューしてると冷却ファンの音がうるさくなってくる。今までファンが回るほどの処理をさせてこなかったから、「うちのMacにもファンが付いているのだ」と初めて意識した。

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